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最近のお気に入り [column]

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LEGOでタイガーⅠ戦車を楽しむ(2) [LEGO]

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MECHANIZED BRICK "Tiger I"  Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 105mm f/2.8S

前回の写真から開けるハッチを1箇所だけにして定番の角度から撮影してみました。ミニフィグもセットに付属の黒の戦車長の服に替えました。砲塔や砲身はもちろん可動します。

戦車好きな人なら、一目でタイガーⅠだとわかるでしょう。わかるだけじゃなくてTAMIYAの精密スケールモデルと比べてもLEGOとして見ればこれ以上のものは考えられないくらい良く出来ていると思います。
前面装甲部分の表現や傾斜して付いてるサイドスカートなどの表現は作りながら感動しました。タイル・パーツを多用して表面を仕上げる方法も私の好みです。

この角度の写真ではっきりわかることは転輪の並びから初期型だということです。

TigerI-2.jpg
Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

ということで、1/35スケールのTAMIYAのプラモデル、タイガーⅠ初期型との比較です。タミヤの縮尺が正確だとするとやや大きいです。LEGOの濃灰(DkStone)はタミヤのジャーマン・グレイに近く、鉄十字のデカールもだいたい似たようなところへ貼ってみました。(飛行機プラモデル用のを流用、少し大きかったか?)

いずれにしても、LEGOの場合は(特にこのようなミニフィグ・サイズなら)少しデフォルメされてもO.K.なのですが、堂々と「タイガーⅠのスケール・モデルだよ。」と言えるレベルだと思います。

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斜め後方からも比べてみました。オリジナルはエアフィルター部分が極初期型っぽかったのですが左のタミヤの初期型に似せようと私が少し部品を替えました。

この角度だと真後ろに少し欠点が見えてしまいますね。前面では上手く処理されていた低過ぎる下腹が目立ってしまいました。
下腹が低いのは転輪の軸を穴開きブロックに通し、その下に底板プレートがあるためで、LEGOではこのサイズではプラモデルのようにスマートには作りえないからです。後端に逆スロープを使ったりして改良出来ないか組立図を見て考えましたが、難しそうです。(簡単に出来るなら、ここまで作ったビルダーが既にやってるだろう。)

まあ、でも、そこの部分さえ見逃せばグリル・パーツを上手く使ったりした後半部分のエンジン上の表現なども良く出来ているのでこのままでも私は十分満足です。

少しレアかもって部品もありますが、色を別にすれば今まで使ったことがない部品は特にありませんでした。でもギアやプーリーを除き、見えるところは全て濃灰(DkStone)が使われているのでパーツ集めてもう一台作るのは少なくとも日本のLEGO事情ではかなり難しいのではと思いました。少なくとも普通のLEGOファンにはね。(なお例外としてハッチに使われる丸いタイルは現行の濃灰にはないので旧濃灰が使われていました。目の良い人なら一番上の写真からでもわかると思います。)この灰と濃灰はある時期からカラーチェンジされているのでこれも部品集めに不利ですね。やはり混ぜると美しくないです。

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LEGOでタイガーⅠ戦車を楽しむ(1) [LEGO]

TigerI-1.jpg
LEGO Tiger I Heavy Tank  Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 105mm f/2.8S

タイガーつながりってことで、これはLEGO純正部品のみで出来ておりますがLEGO社とは関係なく「MECHANIZED BRICK」というところで組み立てキットとして売っているものです。
http://www.mechanizedbrick.com/
本当は「私のオリジナルです。すごいでしょう!」と自慢したいところですが、私はいろいろ改造はしますがゼロからここまで素晴らしいものを創造しちゃうようなLEGOの実力はありません。

とにかくこのキット、組み立てると感動します。一個一個のLEGO部品が大きさ、形ともに絶妙に組み上がっていて、この部品は最初からこの約1/35縮尺のタイガーⅠを作るためにあったんじゃないかと錯覚しちゃうほど決まっています。
例えば、タイガーIの特徴の一つである大きな転輪ですが、%4185のプーリーがぴったりの大きさ(欲を言えばダーク・グレーがないのは残念ですが)ですし、プラモデルなんかでも前部に必ず付いているスコップなども大きさ、形ともに絶妙ですね。(他の縮尺だったら使えなかったわけです。)

他にはなんといってもミニフィグぴったりサイズなのが良いですね。このキットにもミニフィグは付いていますが、インディー・ジョーンズのシリーズで初めて登場したLEGO純正ドイツ兵ミニフィグを乗せてみました。アフリカの超細かい砂塵は目に悪いので全員ゴーグル着用としました。写真はゴーグルを上げて、すれ違いに「ハイル・ヒトラー」とやってるところです(好きだなー笑)。

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LEGOミニフィグ海兵隊の行進・その二(2) [LEGO]

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バッファロー・ソルジャーの行進 Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

#7595 グリーン・アーミー・メンの中身をアフリカ系NBAプレイヤーだけに換えて行進させてみました。正確には海兵隊じゃなくて陸軍ですが、最近GyaO!で観た映画「セントアンナの奇跡」の黒人部隊にヒントを得てやってみました。最後のほうにこの写真の中ほどのように主人公の一人が衛生兵に担架(ストレッチャー)で運ばれるシーンもありました。
stretcher.jpg
少しわかりにくいですが、ストレッチャーを4人で持って負傷者を運んでいる場面です。

武器や小道具をグリーンじゃないものに換えたい気もしますが、まあ全て迷彩仕様ということでこのままでもよいかもです。

NBAプレイヤー・ミニフィグを集めるには#3560から#3567の3体づつのNBA Collectors(全24種)を買う方法と#3433のNBAのプレイセット(10体入)を買う方法があります。(他に単品で売っている場合もあります。)

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#3433 NBA Ultimate Arena の中の10体のNBAプレイヤー・ミニフィグ
Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 105mm f/2.8S

10体全部の名前を書くのは面倒なので、知りたい人はpeeron.comなどで確認してください。 
http://www.peeron.com/inv/sets/3433-1 
写真でわかるようにミニフィグはOldBrown(旧茶)とFlesh(肉色)の2色に分かれています。黒人以外はFlesh(肉色)なのですが黒人系の人でもハーフだったりしてあまり黒くない人もいますね。例えばオバマ大統領とかね。ここでは上段中央のジェイソン・キッド(Jason Kidd)がそれに当たりFlesh(肉色)が使われています。

(注)Fleshという色は通常ライセンス系ミニフィグのインドやアラブ系の肌色に使われている色ですが、ここではたくましく見えるようにか?白人にも使われています。(下段のFlesh色の2人は共に白人です。)

このジェイソン・キッドのミニフィグ、誰かに似ていると思いませんか?私は初めて見たときすぐ、「タイガー・ウッズに似ているなー」と思いました。黒髪ウイッグを上手く使えばマイケル・ジャクソンにも変身可能です。いろいろ便利に使えそうなのでこのフィグは多数ゲットしました。

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Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 105mm f/2.8S

実在の人物をミニフィグにした場合、リアルなフィギュアと違って、いわばチョロQみたいにすごくデフォルメするわけですが、いくらデフォルメしても誰かに似てるか似てないかはすぐわかると思います。デザインした本人の意思にかかわらずにね。

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LEGOとナチス軍用機(1) [LEGO]

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#7683 インディ・ジョーンズ 軍用キャンプでの戦い(尾翼のハーケンクロイツは自作ステッカー)
Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

私は大人の趣味としてLEGOを始めてまだ10数年なんですが、その10数年前にはLEGO純正セットでナチスの軍用機が作れるとは想像出来ませんでした。世の中どんどん移り変わって行くなかでLEGO社もいろいろ変化してきたんですね。

このナチスの全翼機は架空の機体ですが、元の映画の場面と同じように私がハーケンクロイツを補完しました。ナチス軍用機のプラモデルでも外国製の多くにはハーケンクロイツが付属していないので、後から別売りのハーケンクロイツのデカールを買って補完するのと同じことです。

このLEGOインディージョーンズ・シリーズはもう今年のカタログには載っていなくて廃盤ですから欲しい人はまだ普通の値段で買えるうちに買っておくことをお薦めします。私は飛行機や車など乗り物が付いていて特に気に入ったものは2個づつ確保しました。上の#7683は翼が手抜きなので1個で十分ですけどね(笑)

このインディ・ジョーンズ・シリーズはかなりお気に入りなので今後も少しずつレビューしようかと思っています。

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LEGOミニフィグ海兵隊の行進・その二(1) [LEGO]

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#7595 トイ・ストーリー パトロール中のグリーン・アーミー・メン+NBAプレイヤー
Nikon D300s PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D

この写真見て、このままこんなのが売ってるんだと勘違いしても困るので説明しますが、名前がグリーン・アーミー・メンってぐらいですから、元は顔も手も全身緑一色の兵隊さん人形です。それを映画トイ・ストーリーとのコラボでレゴ社がミニフィグ仕様で出したのがこの#7595のセットです。

私はこのセットをネットで初めて見つけたとき、すぐに「おー、これをアメリカ海兵隊に仕立てれば、ベトナム戦争のジオラマが出来るな」と思いました。

アメリカ海兵隊なら黒人が沢山いなくちゃいけない。と、目を付けたのが既に廃盤になっている2003年発売の現実のNBAプレイヤーをモデルに作られたミニフィグ達でした。

このNBAプレイヤーのミニフィグは全24種あり、全て発売時に現役だったNBAプレイヤーがモデルにされており、レゴ社にとってもエポックメイキングなミニフィグなのであります。幸いなことに、まだプレミアがついてなくリーズナブルなお値段でヤフオクとネット通販で全24種、合計で50体以上確保しました。

良く見ると現実のNBAプレイヤーにはそんなに似てないようですが、徴兵してヘルメットかぶせるとさすが元がプロ・アスリートの顔ですから迫力があります。グリーン・アーミー・メンがあのフルメタル・ジャケットのハートマン軍曹に鍛えられた立派な兵隊さんに変身しました。(現在、フルメタル・ジャケットはGyaO!で無料で見れます。)

その一部が上の写真です。この項まだまだまだ、写真・文章ともに続けますが、とりあえずここまで、予告編的にアップしました。

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LEGOミニフィグ海兵隊の行進・その一 [LEGO]

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Nikon D300s Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

新しく建造した#10210帝国旗艦の海兵隊の大行進です。敬礼しているつもりなんだけど、肩章がじゃまでこれ以上腕が上がらず、ナチスの敬礼(ハイル ヒトラー)みたいになっちゃいました。私が悪いんじゃなく、LEGO社のミニフィグの仕様が悪いんですからね(笑)

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前の部分を拡大でお見せしましょう。あ、2列目に同じ顔がいるのがばれちゃった。

誰でも思いつくような単純なポーズですが、参考にYou Tubeでフルメタル・ジャケットやナチスや北朝鮮の行進場面見てイメージ膨らませました。このあたりがLEGOミニフィグ遊びの楽しみですね。

ところで、こうやって遊ぶためにはもちろん#10210のセットを買っただけでは出来ません。提督と副官以外の兵隊は4体しか付いてきませんからばら売りの兵隊セット#8396を欲しい人数分買わなければなりません。
いわゆる大人買いです。このぐらいなら今時の子供でも買えるでしょうけどね(笑)
他にも兵隊を増やす方法はありますが、茶色のバックパックは後からは手に入りにくいのでこれがベストだと思います。
8396.jpg
#8396 私はこれをとりあえず24個買いました。amazonが安いですが、一度に買えるのは10個までです。
ただこの方法で兵隊を増やすと同じ顔ばかりになってしまうので後から頭部分だけ別ルートで仕入れてとりかえることになります。

今日の題名の最後に、「その一」ってあるでしょ。ということは「その二」もあるのですよ。お楽しみに!

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今日は「海の日」ってことで・・・、懐かしのLEGO海賊船の写真 [LEGO]

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南海の勇者シリーズ(LEGO PIRATES)#6285改と#6286、2001年3月 Nikon E950 で撮影。

このレゴ作品の撮影は9年前のものですが、作品自体は現在でも壊されること無く健在です。ただ帆は消耗品なので普段は張ってありません。しかもこの写真に使われている帆はLEGO純正品では無く、アイロン・プリントによる自家製コピー品です。オリジナルの帆はどうしたかというとパリパリの未使用のまま保存してあります。

長いことこの二隻の海賊船に対抗できる大型帝国海軍船が無かったのですが、最近#10210の帝国旗艦(Imperial Flagship)が発売され入手し組立てましたのでここでも少しレビューしようと思って、まず古い海賊船の写真を探して掲載しました。

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#10210 Imperial Flagshipの箱の写真。自分で撮らないで販促用の写真借りてきました。

この帝国旗艦にも自家製の帆を製作する予定ですが時間がかかるので、これまた上の私の海賊船とほぼ同じ角度の販促用の写真があったので、ちゃっかり掲載させてもらいます。

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さすが帆船がカッコ良く見える角度を心得ていますね。(次からは自分の写真出します。)

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ところで、最初の写真の海賊船#6285改は(オリジナルから手を加えられているので「改」となっているのですが)、某レゴのオフ会に出たりもしました。ここではドクロ・マークの帆はやめて三段帆に作り変えられていますね。後部デッキ上の三角帆も#6286をまねて追加されたものです。
おお懐かしや、PICASSOtic MIBO(マイボと読む)もいますね。カナダ在住のJin Sato氏作の犬型MINDSTORMS LEGO ROBOTを私がカラフルにコピーしたものです。これも2001年3月の写真です。これも現存しています。

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『世界の自然大写真展』 から、私の出展10作品の紹介(予告編) [Exhibition]

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これから『世界の自然大写真展』 に私が出展しました10作品について解説をして行こうと思います。
解説に当たっては、写真展で撮影した額入りのプリントの実写をそのまま使います。
何故かって実はここに重要な問題が隠れておりまして、サイズが小さいとは言え、著作権の問題からネットではオリジナルデータの縮小版をそのまま出したくないからです。注意的に著作権について書いて無断使用を禁じても、ひとたびネットに出してしまえば、簡単にダウンロード出来てしまうわけですから、注意書きの実効性は疑問だからです。
実は永いことこのブログが中断しちゃった理由の一つにこの著作権の問題がありました。自分の苦労して撮った自慢の写真を見せたくてしょうがないのだけど、ネットでは出せないジレンマ。かと言って、著しく画質を落として見せるのは、普段ピントとかブレとか画質に厳しい私としてはプライドが許さない。そんなこんなで、リアルな撮影旅行記をそのまま続けられなくなってしまったのでした。
そこでこの写真展で撮った額入りのプリントの実写の登場です。これを使えばオリジナルデータの縮小版そのものではないし、多少ライトが写り込んだりしてるのもご愛嬌で丁度良いのではないかと考えた次第です(笑)

さて、今回の写真展は既に書きましたように、「A1ノビ統一サイズ」と「共同個展の性格」という二大特徴がありました。なので私はその二大特徴に合わせて作品選びをしました。

まず、「A1ノビ統一サイズ」であることから、画質が大きさに恥じないこと。これは必ずしも画素数ではなくピントの正確さや手ブレなどが無いことを絶対条件にしました。私の所有デジカメは1670万画素が最高ですがピントの甘い1670万画素よりピントの正確な800万画素の方がA1サイズで見ても見栄えがするのは過去のプリント体験でわかっていたからです。

次の、「共同個展の性格」から他の20枚以上出展する人と違い私は自分のコーナーを作ってもらえる最小単位の10枚なのでテーマを絞って厳選しようと思いました。なので私はチーターを主に撮っているので6枚をチーターとし他の4枚も含めて「ほのぼの系」「カワイイ系」に統一しました。アフリカで自給自足してる動物さんを撮ってるのですから「シリアス系」の写真も沢山あるわけでそういうのも嫌いじゃないですが今回そういうのは止めて他の人に任せました。

それでは、次回から私の出展の個々の写真について、撮影苦労話、裏話を交えて解説をしてみることにします。

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デジタルカメラに思うこと(11)---『明るい暗室』と写真展 [column]

前回『世界の自然大写真展』(7)で、デジタルのフィルムに対する優位性は『明るい暗室』であると書きました。このことをもう少し写真展に関して掘り下げて考えてみようと思います。

『明るい暗室』とは、単なるパソコン上のフォトレタッチのことだけではなく、カメラマンが本来有していた「現像する権利」や「プリントする権利」の回復という意味も含んでいると書きました。
私はフィルムしかなかった時代にカラー(ポジもネガも)でも現像からプリントまで自分でやっていたことがあるので、デジタルになってからの『明るい暗室』という言葉に格別のありがたみを感じたものでした。初めて買ったパソコンにもPhotoshopをすぐにインストールしたのは言うまでもありません。

ところが、現在多くの写真展ではまだプリントはラボに任せる方が圧倒的に多いでしょう。

理由はいろいろあります。まずフィルムの人と混在なのでそのことからまずラボを通すことになってしまう。また、デジタルの人も前回書いた、撮りっぱなしでフォトレタッチを殆ど出来ない人も多い。普通の写真ならデジカメ撮って出しのJPGをそのままプリントしてもそこそこ行けますが、光の状態が微妙なネイチャー写真では色や明るさ・コントラスト等を調整しないと見栄えのする写真にならないことも多い。その他にもプリントしたものを額装しなければならず、その関係からすべて業者に任せてしまう。

今回のA1写真展のような大きさでは、確かに自前ではプリント出来ません。しかし、多くの普通の写真展は半切ぐらいなので一般に普及しているA3ノビ・プリンターで面積的にも必要十分です。出来上がりもラボの印画紙出力に劣りません。

ここで今回の『世界の自然大写真展』に話を戻しますが、写真が大きいだけに、プリントを自分の思い通りにやってもらえないことがどんなに苦痛であるかを味わいました。

見本プリントをちゃんと付けたのに全く忠実にプリントしてもらえませんでした。私の基準では全てやり直しでしたが、ラボの担当の人が単価が余りにも安いので「やり直しは1枚で勘弁して欲しい。」と言われ仕方なく同意しました。

後日、私の10点の出展写真について解説して行く予定ですが、順番1番目のペリカンの写真など白飛びが酷く、会場で見ていてとても恥ずかしかったです。やり直した9番目のライオンの母子の写真以外は全て焼きが浅くしまりが無かったです。

思うにこれは、デジタル・データの出し方が様々(撮りっぱなしデータとレタッチ済みデータとの混在)なのと、やはりプロラボ側のデジタルに対する勉強不足、研究不足があると思います。少なくともインクジェット最高級紙による見本プリントを付けても色や濃さが全然違ってしまうのでは全くプロの仕事とは言えません。これは発注単価が安かったからではなくプロとして恥ずかしい仕事しか出来なかったということに他なりません。

そんな出来が悪い私の出展プリントでしたが、現場では結構人気があり、多数製作注文が来ました。自分の所にも1枚づつは残しておきたいので売れたものは全て焼き増ししたのですが、その焼き増しさえもなかなか一発では希望通りには行きませんでした。ただ焼き増し料金は5割り増しだったので指示は厳しくして気に入らないものは全て焼き直してもらいました。

そんなわけで、個人的に人に見せる写真は自分でプリントするので、葉書サイズからA3ノビ・サイズまで自分の機材の限界まで能力を引き出せるのですが、写真展では最後のプリント部分をラボに任せなければならないので、「予算の都合でこれで我慢して下さい。」みたいなことになると、折角のデジタルの利点、『明るい暗室』=『カメラマンの権利』が最後の部分で実現されなくて、非常に歯がゆい思いをするのでした。

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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) (7) [Exhibition]

今までデジタルの話ばかりしてきましたが、もちろん今回の写真展はフィルムとデジタルは混在していました。そこでフィルムとデジタルの差をA1という特大サイズで比べてみるチャンスでもあったわけです。

特に興味があったのは山岳写真でブローニーの6x7対デジタルEOS 5D(1280万画素)の同一人の出展でした。単純にどちらが良いとか悪いとか言えるものではありませんが、ブローニーフィルムの階調の良さははっきり見てとれました。

ライカ判フィルムも結構ありました。A1は特に長辺で全紙より遥かに大きいわけですが結構頑張れるものだなーという印象でした。

なんか極めて大雑把な印象ですが、そもそもフィルム画像とデジタル画像は単純に解像度とか発色とか比較すべきでないと私は思っているので細かい分析は他のそういうのが好きな人にお任せということにしておきたいと思います。

また自分がもうフィルムで撮ろうという気持ちが殆ど無いので、デジタルで出せないフィルムの良さって何だろうと余り追求しても意味が無いようにも思います。

デジタルのフィルムに対する優位性は、『明るい暗室』という言葉によって一言で表せると私は思っています。

写真が黒白が主流だったころは写真の趣味が少し高じれば皆、自分でフィルム現像からプリントまでやっていたと思います。

それがカラーが当たり前の時代になって写真のプロフェッショナルさえもフィルム現像やプリントはラボに任せるようになりました。(自分で出来ないわけではないが分業が当たり前になった。)

その意味で『明るい暗室』とはただパソコン上でやるフォトレタッチのことだけでは無く、カメラマンの本来の権利の回復という意味を含んでいます。撮影から現像、プリントまで全て他の人を介することなく自分で出来るということです。(カメラマンの現像する権利・プリントする権利の回復)

ところが、フィルムから最近デジタルに転向した人達の中には、フィルムと同じにデジタルも撮りっぱなしの人も多いようです。

つまりデジタル写真の一番美味しいところをそういう人達は放棄しちゃってるわけです。今回の出展者の中にもそういう人はいました。相変わらずシャッターを押して画像を記録するところまでがカメラマンの仕事だと思っているのです。


なんか、写真展の話から「デジタルカメラに思うこと」というcolumnのつづきのような話に脱線してしまいました。このつづきはcolumnでします。

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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) (6) [Exhibition]

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初日、開場前に入り口付近から対角魚眼で撮影。

A1という大きさは、普段写真をA4かA3までしかプリントしない人にとっては、とても巨大に見えますが、B0なんかのポスターを見慣れてしまうと普通の大きさに見えてしまうという話を前回までにcolumnも挟んでしました。

ところで、いままでA1ノビとA1をごっちゃに使ってしまいましたが、統一の額縁の内寸がA1ノビですが、マット紙の内側に見えてる写真部分はA1に近いサイズなので、タイトル以外は今後A1という用語に統一したいと思います。

で、前回columnで「A1にプリントして近くで見られても大丈夫なデジタルの最少画素数は600万画素だった」ということを書きました。600万画素をA1にプリントする解像度は約90pixel/inchです。ずいぶん低い解像度に思えますね。これがA4サイズプリントなら手にとって30cmとか至近距離で見られますから少し細かさが足りません。しかしA1プリントの写真は近くで見るといっても通常A4を見るより倍以上は離れて見るでしょう。だから大丈夫なのです。(「近くで見られても」というのはそういう意味も含んでのことです。)

それでも視力が良く、画質に対して厳しいというか目が肥えてる人はいるでしょう。そういう人が見れば、例えば600万画素と倍の1200万画素の写真をA1で比べればその差ははっきりわかります。

そんなわけで今回のA1写真展は、600万画素でも十分「大きいことは良いことだ!」と見ごたえはありましたが、トリミングなどで400万画素未満のプリントもあり、さすがにそこまで少ないと1m以内で見ればかなり無理(引き伸ばし過ぎ)なプリントもありました。

今回のA1の写真って、縦横比とか細かいことを言わなければ、ほぼ40インチのワイドテレビと同じぐらいの大きさです。40インチあるいはそれ以上の大型テレビって現在かなり普及して来ていると思います。画素数換算ではハイビジョンTVってたったの200万画素しかありません。ただスチール写真と違って動いているのと写真見るよりテレビって離れてみるのが普通なので高精細に見えるのです。200万画素って10年ぐらい前のコンパクト・デジカメの画素数ですね。


次回は、フィルムとデジタルの違いで現場で気付いた点などを少し書いてみましょう。

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デジタルカメラに思うこと(10)---A1からB0へ、2400万画素超デジタル一眼レフの威力(本文) [column]

去年SONYとNikonからライカ判フルサイズセンサーで2400万画素超機種がついに発売されました。私がデジタル一眼レフを使い始めたのは600万画素の初代Kissデジタルからなので丁度画素数が4倍になったというわけです。
私はデジタル一眼レフを使い始める前にフィルムスキャナによって2400万画素のデジタルデータをPhotoshopでいじっていたのでライカ判サイズ・デジカメでやっとこの総画素数に達したのかという感慨みたいなものがあります。
Canonにも1Ds3と5D2に2100万画素というのがあり、実用上は大して変わらないじゃないかと言われそうですが、やっぱり2400万画素という区切りは私には一つの夢だったのでこだわりがあります。

一般には2400万画素なんて必要ないという人も多いでしょうが、A1サイズで写真展をやり、B0サイズでポスターを作ったりすることを考えると、私は十分その価値を認めます。
ただ本当にその実力を発揮させるにはレンズの解像度は勿論、手ブレやピントにもよりシビアになることは当然です。

最近A1サイズばかりによる写真展をやったわけですが、A1サイズで「大きいことは良いこだ」と思えるデジタルの最低画素数は私が「デジタルカメラに思うこと(6)」で予想したとおりでした。その部分を引用すれば「最低レベルは意外と敷居は低いと思います。私のプリント経験からの独断でいえば、カメラの基本感度で良い光の下で撮られた写真なら600万画素、高感度で撮られノイズが少し気になるレベルの画質で800万画素ぐらいが「大きいことは良いことだ」と見てもらえる最低基準じゃないかと考えています。」
ということは、A0なら丁度倍の1200万画素から1600万画素必要ということであり、B0なら更にそれ以上必要ということになり、そこで2400万画素の威力が発揮されるというわけです。

前回、α900とD3xのB0サイズ販促用ポスターの話をしましたが、2400万画素の威力に説得力を持たせるにはどうしてもこの大きさが必要だったのです。


次回は、A1ノビ・サイズ統一写真展での画質等について、少々具体的な話をしてみましょう。

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デジタルカメラに思うこと(9)---A1からB0へ、2400万画素超デジタル一眼レフの威力 [column]

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SONY α900とNikon D3xの巨大な販促用ポスターが写っていますね。これは新宿西口ヨドバシカメラのカメラ館の階段の途中の写真です。狭いところなんで対角魚眼で撮ってます。

この2つの大きなポスター(写真)がB0(ビーゼロ)という大きさです。寸法は1030x1456mmです。D3xの写真の下に小さく見えるやはりパネル貼りの写真がありますね。小さくて見にくいですがヤマセミの写真です。これがなんと今回の『世界の自然大写真展』に使われたA1ノビ610x913mmです。
自分の家で飾ろうとするとA1ノビは「でかっ!どこに飾ろうか?」と悩ましい大きさですが、B0と並べてみるとなんとも小さく見えます。

2400万画素のデジカメを最高画質で撮れば、こんなに大きく伸ばして身近でまじまじと見られてもこんなに細部まで精細に写るというデモンストレーションです。


おお!column「デジタルカメラに思うこと」も復活した!!

このブログとっくの昔に死んだと思ったら、まだ生きていたのか~。

そうなんですよ。いろいろな理由から放置プレイになってましたが、実はまだ死んではいなかったのです。火山の定義だって現在は、概ね過去1万年以内に噴火した火山は活火山に入れるそうですから、半年や1年ぐらい更新が止まったって死んだわけじゃありません(爆)

この話は、「デジタルカメラに思うこと(6)(7)」の続きとしてまだまだ中身はこれから書きます。

『世界の自然大写真展』の話もまだ終わってはいません。サファリの話もまだ書きます。

今後も更新は不定期ですが、ご縁があって興味をお持ちになった方は今後ともよろしくお付き合い下さい。

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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) (5) [Exhibition]

DSC_0167.jpg東京芸術劇場1階の案内板、当日このチーター母子のポスターを見て来てくれた人も多そうでした。ちなみにこのチーターの写真は実兄の撮影です。

それでは、この『世界の自然大写真展』のユニークな特徴を整理して考えてみることにします。

1、まず題材は世界の自然に関する写真で、山岳・動物・花・風景と副題を付けました。
2、そして最大の特徴はすべてA1ノビ統一サイズの専用額縁入りであること。
3、応募方法は実行委員長や代表世話人の人脈を通じて募集するのを原則とした。
4、1人で多数出展することも出来、10点以上出展するとコーナーを作ってもらえる。
5、そのため、多数出展した人は自分のコーナーを個展のような感覚で見せることが出来る。

他にも特徴はあるかもしれませんが、最も大きな特徴は「A1ノビサイズ」と「合同個展の性格」です。

「A1ノビサイズ」については既に少し述べましたが後日またその成果について検討してみようと思います。(大きいことは本当に良かったのか?とかいろいろ)

「合同個展の性格」も大きな特徴で全約280点ぐらいのうち、20点以上の出展者も4名おり、10点以上の出展者で過半数は超えていたと思います。(暇があったら正確に数えてみようと思います。なお、1点や2点の出展者も勿論多数います。)
そして20点以上も出展する実力者は自分のお客さんの動員力も強力ですから、私みたいに自分のお客さんを殆ど呼ばなくても、他の出展者の多数のいろいろなお客様に私の作品も見てもらえることとなりました。

私は「年賀状」や「暑中見舞い」とか全然出さない人(もらった場合も)なので、写真展のはがきも切手貼って出したのは1枚もありません。(いろいろ人と会う機会で数10枚手渡しでは配りましたけどね。) 
普段「年賀状」も出さないのに、いきなり「写真展見に来てください」と案内はがき出すのは気後れしちゃうからです。

そんなわけで、自分の家とか職場とかに飾りたいから作品を買いたいという申し出が合計で10数名ありましたが、その殆どは私の知り合いではなくその日会ったばかりの他の大口出展者のお客様でありました。


もちろん、まだまだ続きます。また、随時書き足したり、書き直したりすることもあります。
マニアックな内容にも渡りますので、ご興味がある方のみお付き合い下さい。コメント欄で質問なども歓迎いたします。もちろん答えられないこともございます。

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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) (4) [Exhibition]

DSC_0207.jpg

昨日、写真展は無事終わりました。ご来場の皆様、ありがとうございました。
世話人他スタッフの皆様もお疲れ様でした。
私も午後は毎日、最終日は責任者として朝一番に会場を開けに行きました。

いろいろな経験が出来、楽しかったのですが、結構疲れました。
なので、詳しい話を続けるのは明日以降とさせて頂きます。

上の写真は私の展示コーナーです。(平面のみでも、何故かコーナーと言います。)
左上の写真は今回全展示作品中一番人気だった「四つ子のチーター」です。
見入っている紳士を横顔だけですぐわかった方はかなりな通のお方です。

答えは、日本における動物写真界のパイオニアの田中光常大先生でありました。
恐れ多い写真なので撮る時、カメラが傾いてしまいました(笑)

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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) (3) [Exhibition]

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入ってすぐタイトルの看板の下に名誉発起人三木慶介氏と田中光常氏の写真がかざってあります。

前回A1ノビサイズについての実寸なんかの話をしました。
普通の個展なんかでも数枚は全紙(457mm×560mm)以上の写真が使われていることは多いのですが、今回のように290枚全ての写真がA1ノビ(610mmX913mm)で統一されているというのはギネス級で珍しいのでは?(もっとも縁無しのパネル貼りではないので見えてる写真部分の実寸は正確には510mmX813mmです。)

ということは、アスペクト比は35mmフィルムの2:3以上にワイドです。なんでこんなことになっちゃったかと言うと、これも経費削減のため、額縁に付属している白い縁取り部分をそのまま使おうとしたからです。
こういう細かいところをどんどん削って行かないと経費削減にはなりません。更に言えば写真の平面性を保つための裏打ちなんかもしてません。(もし個人的に裏打ちしてもらえば、1点につきプラス7000円の追加となると言われました。)

このような事情と額にアクリルパネルが付いているため、写真を直接パネル貼りした写真展に比べると細かい部分がかなり見にくくなっているとは言えます。

ところが面白いことにこのことはマイナス面ばかりではないのです。
(場内で記念写真を撮りたい人達を考慮して原則撮影禁止にはしていないので、著作権保護の問題を考えなけばなりません。これは重要なテーマなので日を改めて書きたいと思います。)


話はこの先も続きます。写真展はあと土曜日と日曜日の2日間で終わりですが、この話は終わってからも少し続けたいと思います。

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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) (2) [Exhibition]

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これは何の写真でしょうか?
A1ノビサイズの写真を入れて飾るための額縁の入っていたダンボールに貼ってあったラベルです。
サイズの欄に612X916って書いてあるでしょう?これが額の縦横の内寸(612mm×916mm)です。随分大きいでしょう?普通の写真展は大きくてもせいぜい半切(356mm×432mm)かA3ノビ(329mm×483mm)ぐらいなので面積比で4倍近い大きさです。この額は参加者がその出展数だけ買い取るわけです。
何故そんなことをするかと言うと、A1ノビ写真をパネル貼りするより、額を買って入れるほうが安く上がるからです。この写真展はこのようにして出来るだけ安い予算で大きな写真を楽しめるように考えられています。安くあげたからってこの額はC社がイタリアに特注した上等な品で現在一般に市販はされていません。
面積で4倍の写真だから普通の写真展より4倍の参加費用が掛かるんじゃ一部のお金持ちしか楽しめませんよね?それじゃ全然当たり前過ぎて面白くも何ともありませんし、参加者もなかなか集まらないでしょう。そこを発起人が賢く考えて安い費用ででっかく楽しもうと計画されました。
なので当初はプリントも業務用の大きなインクジェットプリンターを使用してなるべく安く仕上げる予定でした。ところが業者との価格交渉が決裂したようでして、結局プロラボさんに価格でかなり無理を聞いてもらって従来の印画紙出力となりました。
出展者にとっては追加費用は徴収されなかったので儲かっちゃった気分です。特にフィルムでの出展者には綺麗でお得な写真展となりました。やっぱりプロラボさんはフィルムに強いもんね。(中判フィルムによる風景写真などは見事な仕上がりです。)
それに対して、デジタルのみの私の出展分の出来はかなり今一でした。しかし発注単価が余りにも安いので1枚しか焼き直しはしてもらえませんでした。(その点はちょっと、いや期待しただけにかなり残念かな。白飛びしちゃいけないところが白飛びしたりしている。)

今日は一転して随分難しい話になっちゃったかもしれません。が、まだつづきます。
次は、でっかいことは本当に良かったのかとか検証してまいりましょう。

P.S. 出展中の私の作品は希望者にお売りします。世話人会で相談して決めたリーズナブルな統一価格があります。なので本人が不在でも申し出ることが出来ます。
2日間で3名様にお買い上げ頂きました。同一作品を複数の人が希望しても焼き増し出来ますので大丈夫です。ただし額縁は私の場合10個しかありませんので額付きでは10名様限りです。
写真の題名や撮影者名が書かれているキャプションカード上の赤いしるしが売約済みマークです。戦闘機の操縦席横に付ける敵機の撃墜マークみたに赤いシールが誇らしく付いていますのでわかります(笑)
写真を見るときそのマークを探しながら楽しむのも一興かと思います。2日間終了現在同一作品では3個が最高でした。

A1ノビ・サイズ(610mmX913mm)の写真って、私も家に10枚以上所有してますが、どでかいので1枚しか飾ってません。広大な展示場でみると「何だ、こんなものか」っていう大きさですが、普通の家庭で額縁入りで飾るのは結構大変です。こんな大きなものを見ず知らずの今日会場で会ったばかりの人に買って頂けるなんてとても光栄なことだと思います。

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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) [Exhibition]

DSC_0344.jpg長らく、放ったらかしだったこのブログ(ごめんなさい!)を急遽再開します。
以前少し話しました、全てA1ノビサイズによる大写真展が27日からついに開催となりました。
場所は、池袋の東京芸術劇場5階大ギャラリーです。

あとで、いろいろリポートしますが、とりあえず、Googleで拾える情報として
http://www.dososhin.com/info/event/photo_exhibition/sekainoshizen.htm
http://asayake-yuuyake.cocolog-nifty.com/sangaku/2009/01/post-96e1.html
http://www.geigeki.jp/event_200901_tenji_g.html
http://natalie.mu/comic/news/show/id/12580
などが見つかりました。この催しの公式ホームページはありません。
なお、一番上のアフリカ専門旅行社のページで使われているチーターの写真は私の撮影です。
旅行社さんが案内はがきの小さな写真からスキャナで作ったので画質は悪いですけどね。
ってことは写真展ではこのチーターの乳児4兄弟のA1ノビサイズの写真も飾られているというわけです。私は全部で10点出しています。

私も世話人の一人なので後でもっと詳しくお知らせしますが、とりあえず今日は寝なくちゃならないのでここまで・・・
28日も昼ごろから私も現場にいます。もしいらっしゃいましたら、「ヤスオさんいる?」と受付の人に聞いてみてください。
会場は広いのと、控え室に居るかも知れませんのでね。
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一つの写真展会場としては広大なスペースに写真を飾る移動式の壁というか仕切りが多数あります。全作品は280点以上ということですが、私は未だ数えていません。その会場ほぼ中央奥に私の写真の展示スペースがあります。ガラガラに見えるのは未だ開場前の準備中の写真だからです。初日から大変な盛況でした。
最初の写真の入り口すぐのタイトル下には名誉発起人の大御所、田中光常氏(動物写真家)、三木慶介氏(山岳写真家)の写真が飾られています。
2月1日(日)まで、僅か6日間の貴重な写真展ですのでよろしくお願いします。大変楽しめるはずです。
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私の写真をバックに今日会ったばかりの女性ファンの記念撮影(笑)、持っているのは私が差し上げたはがきサイズプリントです。私を呼んで褒めてくれたりするとなんか良いことあります(爆)
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NHK探検ロマン世界遺産「セレンゲティ国立公園」を見ました [column]

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またまた更新を随分サボっちゃいましたが、ちょうどタイミング良く昨日、NHK総合テレビで探検ロマン世界遺産「セレンゲティ国立公園」をやったのでそのことを書いてみようと思います。(6月4日と6日に再放送があるようです。)

今回のタンザニア・サファリではンドゥトゥ滞在中に1日だけセレンゲティ国立公園へも行きました。なんで1日だけなのかは、動物を探し回るには広すぎるとか、オフロード走行規制が我々の撮影旅行にはそぐわない。とかの理由のようです。我々の今回のセレンゲティの話は別途書きますので、今回はこの番組を見た感想についてのみ書いてみます。

全体の感想としてはなかなか良く出来ていると思いました。(が、しかし疑問あり。後述します。)

はじめのセレンゲティ国立公園の説明部分で、日本の四国ぐらいの広さがあり、ライオン3500、ハイエナ6500、アフリカゾウ1350、マサイキリン6000、オグロヌー130万、哺乳類135種類とかの説明がありました。具体的にここまで言うのだったらその後主役的に扱われているチーターの数も教えて欲しかったなー。ライオンが3500でハイエナが6500ならチーターも少なくとも1000~1500はいるんだろなー?でも四国と同じ広さだから探すのは大変だ。なんて思いました。ヒョウの数も知りたかったですが、ヒョウがなかなか見つけるの困難なのは数のせいというよりその習性によるものです。(ライオンやチーターみたいに草原を堂々と歩いていないから)

チーターのところではとても貴重な映像がありました。それは食べかけの獲物(インパラだと思う)をナイルワニに横取りされるところ、ワニが堂々と草原を歩いてチーターから獲物を奪って行きました。チーターはおとなしく引き下がりました。

次にライオンのプライドの説明があり、ライオンプロジェクトなる話でライオンの顔の鼻の横に見えるいくつかの点で個体を識別する話が出て来ました。実は私もケニアのマラトライアングルで3年連続で同じチーターに出会い、そのことを両頬の星座に見立てたドットパターンで証明して見せました。人間で言えば黒子(ほくろ)で識別するようなものです。この話はまた後でマサイマラのチーターの話をするときに書く予定です。
またライオンはすべての動物の頂点にいるのでライオンの生息状態等を調べればその公園の状態を知ることが出来るというようなことを言っていました。確かに、ライオンが健康ならその餌の草食動物の状態も良いわけだし、同じく肉食のチーターやハイエナだって良いだろうと想像付くというわけです。その意味でもやっぱりライオンは百獣の王ってわけだ。

そして、マサイ族の話とか、20世紀初頭からの歴史的な話とか、公園管理のレンジャーの話などがあり、再びチーターの狩の話になります。

サバンナの野生動物って、ライオン、ゾウ、キリンなどが主役と思われそうですが(確かに動物園的には目立ちます)、実は本場での人気ナンバーワンはチーターなんですよね。1週間から10日ぐらいの短いサバンナ・サファリのパック旅行では運悪くチーターに会えないことだってあると思いますが、ひとたびチーターの子育てや狩の現場に出会えばその魅力に取り付かれます。そんなわけで、この番組のクライマックスもチーターの狩の場面が使われることになりました。

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(動画切り出しの説明)チーターがハイエナに獲物を奪われた瞬間、チーターは唸るだけで無抵抗。

ただここのクライマックスの部分にはかなり不自然な部分がありました。チーターがハンティングした獲物のヌーをハイエナに横取りされ、無抵抗で引き渡してしまったにもかかわらず、場面が急に変わって「やっとハイエナを追い払いました。」というナレーションが入り、獲物はチーターがまた取り戻し、食べられることになったということで終わりました。(チーターにとっての無理やりハッピーエンド)

こういうことが絶対無いと断言は出来ませんが、あったとすれば極めて例外的な事例だと思います。それなのにそのチーターが反撃する部分のビデオは全くありませんでした。

今日はこれ以上追求しないことにしますが、この結末には極めて疑問が残りました。

再放送日時とかは、ここにあります。→ http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/index.html

タンザニア撮影旅行記(4)---ンドゥトゥ・サファリ・ロッジへ移動 [Tanzania Safari]

この旅行記はやっぱりケニアから年毎に順番に書くべきでした。例えばここ、ンゴロンゴロのクレーターで見れた動物は殆ど全部ケニアのナクル湖やマサイマラでもっと良い条件で見れたものばっかりなので、その差分として書こうとすると真新しく面白いことは殆どありません。(巨大な牙を持つ象のちょっと良い写真を撮ったぐらい。)
まあそれでも、地形的には面白いところなので(だから世界遺産にもなってる)、「タンザニアへサファリに来たなら一度は経験しても良いだろう」ぐらいで話を先に進めましょう。
そんなわけで、クレーター内は6時間の滞在制限があるので、ゴイトクトクの泉というピクニックサイトでロッジから持参の朝昼兼用みたいな食事をしてから外輪山頂のセレナロッジへ戻りました。
その後セレナ出発前に昼食があったようなので、クレーター内で食べたのはやはり朝食だった。しかし私は風邪ひいて調子悪いのでロッジの昼食はパスしました。

その後は途中ンゴロンゴロの小学校を親善訪問したりしてから、今回のメインであるンゴロンゴロ自然保護区とセレンゲティー国立公園の境近くにあるンドゥトゥ(NDUTU)湖の近くのンドゥトゥ・サファリ・ロッジへ移動しました。そしてここに11日間連泊しました。
このロッジのことを詳しく知りたい人は「http://www.ndutu.com/」を見てね。地図や写真など必要十分な情報がここにあります。

次回からいよいよ今回のメインのンドゥトゥ近辺でのサファリの話に移ります。

タンザニア撮影旅行記(3)---ンゴロンゴロのクレーター・サファリ② [Tanzania Safari]

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ンゴロンゴロのクレーターへ下りるには保護区入園料$50とは別に車1台に付き$200支払わなければなりません。しかも6時間以内に出るという制限付き。
世界遺産とはいえ、昔はダダだったのが値上げに次ぐ値上げでこんなに高くなったそうです。
環境保護のためには少数の金持ちだけ来れば良いというふうにしか理解出来ない料金だと思います。

そういう意味ではサバンナ・サファリを語るには、遊ぶお金が余ってる人や一生に一度の思い出に来る人以外は、費用対満足度を真剣に考えなければならない時代になったと思います。

私は過去ケニア・サファリに4回(平均1回に付き20日間)行ってますが、2回目からは1人で車をチャーターしてました。今回も1人で頼むことも可能でしたが、自ら進んで3人で乗ることにしました。
理由は金銭的な問題だけではありませんが、ここでの話のついでに言えば、もし1人だったらクレーター下りるために1人で$200を負担しなければならなかったことになります。
そう考えると、ここのクレーター・サファリは1人で$200負担するならば、費用対満足度は低いと思います。

2週間も更新サボった後の最初のサファリ報告なのに、なんとも白けた話から始めてしまいましたが、サバンナ・サファリも5回目ともなれば、この費用対満足度はとても大きな問題なのでありました。

クレーター内はほぼ平面でどこにいても外輪山を360度見渡すことが出来、外とは隔絶された野生の王国という感じはします。ただ野生動物相手に写真三昧に来た私としましては、オフロード走行禁止で尚且つ細かい道路が少なく(例えば湖の水際近くには行けないとか)欲求不満が募ります。同じオフロード禁止でもケニアのナクル湖国立公園なんかの方がはるかに面白いです。

費用対満足度の話が出たついでに去年の8月、ケニアのマサイマラ国立保護区で感じたことをここで書いて置きましょう。
マサイマラ国立保護区はオフロード走行の規制が緩やかで動物に近寄れることで人気があるのですが、去年急に規則が変更されていて大変戸惑いました。具体的な例を示して説明しないと解り難いと思いますので詳しくは2007年8月のマサイマラの話を書く時に改めて書く予定ですが、簡単に言えばチーター等の人気動物の観察や撮影が前年までに比べ非常に困難になり、またヌーの川渡りを見るための待機の仕方などもかなり疑問な規制の仕方をされました。
撮影目的でサファリをしている私にとって、目当ての動物が見つからなくで撮れないのは我慢出来るとしても、見つけてもレンジャーに不合理かつ非友好的に邪魔されるのでは高い費用を出してアフリカまで行く価値はありません。「元々多趣味な私なので、同じお金使うなら他にいくらでも楽しい使い道があるよ!」と思いました。

今回、サファリカーを3人で乗ることにした理由の一つに、去年の夏のマサイマラの不愉快な思いがありました。人より余分に費用を掛けて成果があがらなかった場合の余分の不愉快を回避したかったのです。結果的に今回この考えは正解だったと思います。心に余裕が出来て撮影の成果の割にはサファリ全体を楽しむことが出来ました。

以後このような観点からも今回のタンザニア・サファリを振り返ってみようと思います。

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道路に寝転んで遊ぶ子供ライオン、肉球がカワイイ!(今日のおまけ写真)

タンザニア撮影旅行記(2)---ンゴロンゴロのクレーター・サファリ① [Tanzania Safari]

ンゴロンゴロのクレーター・ビューポイントでの写真のExif見ると、現地時間午後4時少し前に着いたのがわかります。(ここでの写真は今一迫力無いので後でセレナ・ロッジからの写真見せます。)
この旅行はメモを残してないので、写真が無いともう忘れてしまっている部分も多いです。この日は朝早くナイロビのホテルを出たのでキリマンジャロ国際空港から車で出発した後どこかで昼食を食べたと思うのですが、今どうしてもその記憶がありません。風邪ひいて熱出して薬飲んでいたせいもあると思います。もうひとつ私はサファリには興味があってもタンザニアという国とか人々には特に興味が無いので単なる移動のときは極力体力温存(居眠りとか)しているからだと思います。ゲームドライブ中はその殆どを車の中で立って動物探しているので、単なる移動は体力温存の時なのです。

そのクレーター・ビューポイントからは10kmちょっとでンゴロンゴロ・セレナ・ロッジに着きました。このロッジはビューポイントと同じくクレーターの外輪山の上にあり部屋のテラスからクレーターの全貌が見渡せます。(下の写真、対角魚眼レンズによる撮影のためクレーターのほぼ全周が入りました。)
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ここセレナ・ロッジの標高が約2300mで写真中央に見える湖(マガディ湖)の湖面が1700mちょっとですから、標高差は600m近くもあるのですね。この小さな写真から想像出来ますか?長い方の直径が20km足らずのこのクレーターの中にキリンとインパラを除く東アフリカの野生動物の殆どの種類が住んでるそうですから凄いですね。

夕食まで時間があったのでレストランに続くテラスでビールを頼みました。キリマンジャロというビールでした。風邪ひいてるせいかあまり味の違いはわかりませんでした。

夕食後は、明日朝6時クレーター・サファリ出発なのと移動疲れで、すぐ寝ちゃったと思います。

タンザニア撮影旅行記(1)---タンザニアへの第一歩 [Tanzania Safari]

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タンザニアは初めてです。行き方はいろいろあるようですが、ケニアのナイロビを経由してタンザニアに入りました。ナイロビまでは普通のケニア行きと同じく日航とエミレーツのコードシェア便で羽田から関空出国、ドバイ経由でナイロビ・ジョモ・ケニヤッタ国際空港でケニアへ入国。そこから先は今回、ナイロビの国内線用ウイルソン空港から12人乗りのSAFARILINKのチャーター機でキリマンジャロ国際空港からタンザニア入国しました。日本ではケニアのビザしか取って無いのでタンザニアのビザはキリマンジャロ国際空港で入国と同時に取ることになります。アリューシャ空港まで飛べればもっと便利なんですが、アリューシャ空港から直接タンザニア入国は出来ないとのことなのでキリマンジャロ国際空港でタンザニア入国しました。(このへん人まかせなんで書き方正確で無かったらごめんなさい。出発前は何故タンザニアのビザ日本で取らないで良いのかわかりませんでした。)

上の写真はキリマンジャロ国際空港の滑走路の先端に着陸直前の動画切り出し静止画です。

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キリマンジャロ国際空港は平屋の大して広くない建物があるだけというローカルさ、さすがタンザニア、ここから既にケニア以上の秘境が期待されます(笑)。

上の写真のExifを見ると、オリジナル撮影日時は2008:03:18 14:45:16となってます。日本時間から直してないので時差6時間引いて、現時時間は3月18日、午前8時45分となります。
ナイロビ到着後、ホテル(Nairobi Safari Club)に一泊して翌朝6時半ごろホテルを出発して来たのです。チャーター機に乗ったのは正味1時間未満だったと思います。

行く前はこのブログのために少しメモを残しておこうと思ったのですが、実際行ってみると、自分の荷物が今どうなってるかとか神経を尖らせてチェックしなければならないことが多く、またナイロビ着く前に風邪を引いて少し熱を出していることもありメモとる余裕はありませんでした。

この後キリマンジャロ空港へ迎えに来ていたタンザニアでチャーターしてるサファリカーに荷物を積んだりして、車の燃料補給とか両替とかのためアリューシャを経由して最初のサファリの目的地「ンゴロンゴロ自然保護区」(NGORONGORO Conservation Area)へと向かいました。

今回の総勢は10名、サファリカーは全3台です(内1台はリーダーの現地所有車)。

お知らせ [Tanzania Safari]

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3月16日から4月3日までのタンザニア撮影旅行を無事に終え帰国しています。
非常に疲れたり、帰国後忙しかったりして更新(再開)が遅れてごめんなさいです。

でも元気ですから、近日中に「タンザニア撮影旅行記」を始めますのでよろしく。
タンザニアは「ンゴロンゴロ」「ンドゥトゥ」「セレンゲティ」などへ行って来ました。

上の写真はキリマンジャロ国際空港へ向かうチャーター機の窓から見えたキリマンジャロ。
キリマンジャロは標高5,895mでアフリカ大陸の最高峰です。

デジタルカメラに思うこと(8)---Ai Nikkor 35mm F1.4Sの作例 [column]

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今日、AIBO博物館オフというのに行ってきて、D300とマニュアルフォーカス35mm F1.4レンズで遊んでみました。
以前、CONTAX用のディスタゴン35mm F1.4を初代Kiss Digitalに付けて遊んでいましたが、Nikonのこのレンズも同じように近接撮影でも開放から素晴らしいレンズでした。
写真が小さいのでわかりにくいですが、ピントが合ったところ(向かって左目)から距離にして数ミリ単位で徐々に綺麗にボケていくさまは圧巻です。
上の写真は薄いスウェードが全面に貼ってあるラッテですが、縮小前のオリジナル画像はもっとずっと綺麗です。写真としては左上の黒い人影がじゃまですね。でももしこれがボケなかったらそもそも写真にならなかったです。
この写真はこのAIBOのオーナーさんへ後でプリント用に調整してから差し上げますね。

DSC_0025.jpgこれは逆光(後ろが窓)で撮ったAIBOのミニミニぬいぐるみですが、なかなか良い雰囲気で撮れたと思います。自画自賛(笑)
写真ってなんでもかんでもはっきりくっきり写れば良いってもんじゃないのが良くわかると思います。しかしこのレンズはピントが合ったところは、開放なので軟らかいですが、糸の編み目がしっかりわかるぐらいにはちゃんと解像しています。昔開放で星座の写真撮るのに使われたレンズなのですから当然ですね。

こういう写真って、サバンナ・サファリにどういう関係があるかって?

もちろん関係あります。私は野生動物のポートレートを撮りに行ってるつもりなので、ピントをジャスピンに合わせることと同時にボケにもこだわっているのです。

ということで、この話、まだつづくかも知れません。でも来週はとても忙しいのであまり更新出来ないと思います。

デジタルカメラに思うこと(7)---今までサファリに用意した機材について(補足) [column]

後半でほぼ90cm×60cmという特大プリントを作る最低限度の画素数を考えてみたわけですが、ここでちょっと補足したいことがあります。

というのはサファリでは目指す動物がいつもノートリミングに近い大きさで撮れるなんてことはなくて、自分の持っている一番長い、つまり一番画角が狭いレンズにテレコンまでつけてもまだ遠いなんてことがざらにあるわけです。

そういう場合に一番重要なのは、実はカメラの総画素数ではなくて、画素密度とレンズの解像度なんです。つまり、引き伸ばし耐性というのは実はトリミング耐性でもあるわけです。

トリミングしなければならない理由は被写体が遠いばかりではありません。速く動く動物を撮るのにたとえわりと大きく撮れる場合でもなかなか構図まで考えノートリミングで撮るのは難しい場合があります。ピントが合うオートフォーカスの精度が中心ほど高いなんていうのもピントを合わせるのに重要です。だから、最初からトリミングをする前提でシャッターを押す場面も相当あります。(日の丸構図で確実にまず撮り、後から直す場合など)

そこで画素密度とともにカメラの総画素数が生きてきます。2400万画素あれば、面積4分の1までトリミングしてもまだ600万画素残るわけですから、500mmレンズが1000mmレンズと同じ画角で撮ったのと同じになり、プリント上は被写体が1000mmで撮ったのと同じ大きさになります。(こういう600万画素もあるというわけです。)

画素密度を高め過ぎると高感度で画質が悪くなるので、フルサイズでの高画素密度=今なら2400万画素のカメラが欲しくなるわけです。 

こういう話、もっと詳しく書けば幾らでも長くなっちゃいます。で、この辺でひとまず止めときましょう。

明日、あるオフ会へ行ってD300のテスト撮りをして来ようと思います。タンザニア行きまであと1週間ぐらいに迫りました。残念ながら出発前にケニア撮影旅行記のつづきを書いてる余裕はありません。
帰国後に新たにタンザニア撮影旅行記を始めますのでまずそっちのほうをご期待下さい。ケニア撮影旅行記のつづきはその後にするか、並行するかはまだ考えていません。

デジタルカメラに思うこと(6)---今までサファリに用意した機材について(後半) [column]

前半で私がケニアサファリの4年間に持っていった機材について書いたわけですが、デジタル一眼レフの画素数ってどのくらいあれば良いと皆様はお考えでしょうか?

プリントでA4までしか伸ばさないのであれば、多少のトリミングをすることを考慮しても400万画素あれば十分でしょう。でももう既に400万画素のデジタル一眼レフはどのメーカーのカタログにもありませんよね。コンパクトデジカメでも1200万画素なんていうのがあるくらいですからね。どうしてこんなに画素数が増えちゃったのでしょうか?

これは多分プリントはA4までしかしなくても、パソコンディスプレーで簡単にどんどん拡大して見れるようになったからでしょう。

実はここでこんなことを書き始めたのには理由があります。

私が参加しているサファリツアーのリーダーのA氏がCanonの業務用大型インクジェットプリンタによる通常のA1サイズより大きい914mm×610mmのプリントのみによる大写真展をやろうと言い出したからです。(いや言い出しただけではなく既に会場も日程も決まっています。詳細が決まったらここでもお知らせしますね。)

この長辺が90cmもあるプリントを綺麗に見せるにはカメラの画素数は幾ら必要でしょうか?

残念ながら簡単に何百万画素必要だとは言えないいろいろな要素があるのです。例えば、フィルムにも低感度超微粒子フィルムと高感度フィルムがあるように、デジタルでも低感度と高感度では画質にかなりの差が出ます。また写真のテーマによっても高精細が必要な絵とそうでない絵もあるでしょう。

それでも最低レベルは意外と敷居は低いと思います。私のプリント経験からの独断でいえば、カメラの基本感度で良い光の下で撮られた写真なら600万画素、高感度で撮られノイズが少し気になるレベルの画質で800万画素ぐらいが「大きいことは良いことだ」と見てもらえる最低基準じゃないかと考えています。つまり600万画素の初代Kiss DigitalもD70も最高画質で撮れればこの大きさまで伸ばしても十分見栄えがすると思います。(もちろんこれは私の美的感覚での独断であることをお断りしておきます。上手に画素補完してやればもっと行けそうな気もします。)

じゃあ、1670万画素(1Ds MarkII)とか2110万画素(1Ds MarkIII)とかは無駄なのか?

もちろんそんなことはありません。良いレンズを使って、手ブレも無く、ピントを狙ったところに合わせられれば、近づいて見て、びっくりする写真になることは間違いありません。逆にブレたり、ピンをはずしたりすればプリントが高精細なだけその細かいミスが目立つことになるでしょう。

ということで、914mm×610mmのプリントを作るには820万画素の1D MakIIには殆どノートリミングで写さなければならないというプレッシャーが掛かるのでありました。

それでは、今月のタンザニアで、1Ds MarkIIもあるけど、最後の舞台になるかもしれない私の1D MarkIIよ!頑張ってくれよ~!!

あ、カメラが勝手に頑張るんじゃなくて、私が頑張るのでした(笑)。

デジタルカメラに思うこと(5)---今までサファリに用意した機材について(前半) [column]

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ケニア撮影旅行のつづきの話を楽しみにしていた人、ごめんなさい。まだデジカメの話をつづけます。

ここで今までサファリのために用意した機材について簡単に書いておこうと思います。

(1)2004年8月ケニア、メインボディは1D MarkIIを2台、1台は500mm ISを付けっぱなしでもう1台は100-400mm IS、70-200mm IS、24-70mmなどを必要に応じて付け替えました。サブはD70に広角、標準ズームや10.5mm魚眼など。(上の写真はサブ機のD70で撮った2台の1D MarkIIです。)

(2)2005年8月ケニア、メインボディは1Ds MakIIを追加して3台になりました。サブは20Dにチェンジ。

(3)2006年8月ケニア、メインボディ3台は2005年と同じ、サブの20Dはやめてその代わりに、SANYOのHDムービーカメラとビデスコセット。

(4)2007年8月ケニア、メインボディ3台はまた同じ、SANYOのムービーカメラに代えて、SONYのHDR-CX7メモリースティックHDビデオ。

だいたいこんな感じです。

1年目と2年目はサブのデジタル一眼レフを用意したのに、3年目と4年目はメモリービデオに代えました。これはビデオが撮れた代わりに、ゲームドライブ以外のスナップ写真が弱体化しました。(1D系は重いのでスナップにはあまり使いたくありません。)この反省から今月行くタンザニアには新たに強力なサブカメラとしてD300を投入しました。
SANYOのHD1000も持って行きますが、これはあくまで遊びで初心に帰ってスチール写真主体で行く予定です。

1D MarkIIは5年目のアフリカ行きとなります。アテネ五輪大活躍の1D MarkIIも820万画素で絵も古めかしくなって多分これが最後の晴れ舞台です。でも1年目のケニアでチーター母子を大激写した思い出があり、今でも大変愛着があります。これ2台を叩き売って新しい1Ds MarkIIIでも買おうかなと思わなくも無かったのですが、今回は止めました。(1Ds MarkIIはまだ十分戦力になるので)
理由の一つにはNikonの動向が気になります。D3やD300のCMOSを提供したSONYが既に2400万画素超のフルサイズセンサーの年内量産を発表しており。今買ってもNikonにすぐ追い抜かれてしまうのがわかっているのが悲しいからです。(現行D3とD300の出来からもそれは推測出来ます。)

つづく

つづいてデジタル一眼レフの画素数とその引き伸ばし耐性などの話を私の現有機種の過去の引き伸ばし経験から書きます。(A1以上のサイズまでプリントしてます。)

デジタルカメラに思うこと(4)---Nikon D300でマニュアルフォーカス [column]

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ちょっと忙しくて、更新間隔が開いちゃいましたね。ということでSo-net blogリニューアル後初の記事です。新URLは、http://yasuo-safari.blog.so-net.ne.jp/

上の写真、タイトルにD300とあるのでカメラはわかっても付けてるレンズまですぐわかったかたはかなりのNikon使いとお見受けします。

正解は、「Ai Nikkor 35mm F1.4S」です。D300では52.5mm相当になっちゃうんで50mm用のフードを付けてます。

D300は去年の11月発売ですが、私のサブカメラEOS 20Dのあとがまとして最近購入しました。メインカメラはCanonですがサブカメラはサファリでも付けるレンズは違うのでCanonにこだわる必要は特に無いからです。つまり遠くの動物撮るカメラはEOSデジタル(1DsII&1DII)でそれ以外の風景や気楽に撮るスナップはこのD300にまかせようと思いました。Nikonは「デジタル一眼レフを初めて買う」の記事に書いたようにD70を持っていたので既に望遠以外は良いレンズは何本かあります。ただサファリでの機動性を考えてVR18-200mm付きで買いました。

それでD300を最近毎日いじっているのですが、「やっぱりいいわ、Nikon!」とキムタクの気持ちが少しわかりました(笑)。

カメラ本来の出来は大変良いです。APS-Cはアマチュア用として本気で作って無いように思われるCanonに対して「デジタルはAPS-Cで良い」と最近まで言っていた?NikonのAPS-C最新最上位機種なので当然と思われます。

なので、このカメラの本来の出来については今更私がここで特に書くことはありません。D300で検索すればいろいろなレビュー記事みたいなものが出て来るでしょう。

私が特にここで書きたいのは、このD300を使ってマニュアルフォーカス ニッコールレンズを使う楽しさについてです。(現行製品ではD200以上の製品で同じことが出来ます。)

いろんなレンズをただ付けるだけならマウントが大きく、フィルム(センサー)面までの距離が短いCanon EOSのほうが断然有利です。でもEOSマウントには既に絞りを変えるピンは無く、古いマニュアルフォーカスレンズを付けたとしても絞込測光で使うしかありません。これはやってみると実用的にはとても不便なことがわかると思います。

ところが、D300にマニュアルフォーカス ニッコールレンズ(非CPU)を付けるとレンズ登録することにより開放測光、自動絞りに対応し、完全なマニュアルフォーカス デジタルカメラとして使えます。(絞りリングをカチカチやると液晶表示の絞り値がリアルタイムで変わります。)

これはとても楽しいです。「CONTAXも一気にマニュアルフォーカスのユーザーを切り捨てること無く、こういうデジタルボディを作ってくれていたらもう少し延命出来たものに」と惜しまれます。その代わり、コシナが作っているFマウント用Carl Zeissレンズは同じようにD300で使えるようです。(持ってませんが、)

オートフォーカスレンズでもマニュアルフォーカス出来ますがヘリコイドの動きなど全然違うので私は真面目にマニュアルフォーカスする気にはなれません。やはりマニュアルフォーカスはマニュアルフォーカス専用レンズに限ります。

で、上の写真のように、今や新品としては絶滅危惧種である?貴重なマニュアルフォーカス ニッコールレンズの捕獲に走りました。めでたく保護したのはAi Nikkor 35mm F1.4Sと50mmF1.2Sの2本です。両方ともまだNikonのカタログに載っている現行機種ですが何時生産終了がアナウンスされても不思議ではありません。

特にAi Nikkor 35mm F1.4Sは歴史に残る名作レンズです。それでも現在実売7万円弱で買えます。ちなみに同じくマニュアルフォーカスのライカR用の35mm/F1.4は正規物で40万円以上します。世界に誇るナイコンの35/1.4がライカの6分の1の値段で買えるのですよ!どう考えても不釣合いでしょ?まだ持ってないNikonファンの人は早めに保護しておくことをお奨めします。

Ai Nikkor 50mm F1.2SのほうはAi Noct Nikkor 58mm F1.2Sの陰に隠れてあまり人気が無いようですが、これも4万円ちょっとで買えるのは激安と思います。開放画質は35/1.4にはおよびませんが、これも試写してみて使い方により十分開放から楽しめるレンズで買って良かったと思いました。開放で近接撮影すると背景はトロトロのボッケボケになります。ピントが合ったところも軟らかく女性ポートレート向きです。(ちなみに生産終了のNoctは中古の極上品が30万円以上のようです。)

今回の記事は普通のカメラ、写真好きな人にはマニアック過ぎたかも知れません。これらのレンズの作例はまたいずれお見せ出来ると思います。

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