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デジタルカメラに思うこと(2)---デジタル一眼レフを初めて買う [column]

前回、デジタルカメラはフィルムカメラと違ってフィルムにあたるセンサー部分を含む全てを買い換えなければならないのでお金が掛かるという話をしました。

ブログやホームページに使う写真を撮るためにデジタルカメラ使ってるという人の中にはそんなに買い換えの必要性を感じない人の方が多いでしょう。また一昔前の200万画素クラスのデジカメでも十分だと思っている人も多いでしょう。それは全然間違った話ではありません。

でもフィルム写真、特にレンズ交換出来る一眼レフ等をかなりやっていた人にとってはコンパクト型デジカメではどうしても欲求不満になる大きな問題がありました。それはピントが前後に合いすぎて人物を綺麗に見せるため背景を綺麗にぼかしたりするフィルムカメラの伝統的な手法が使えないのです。(ピントが合ってるところから段階的にボケて行くことによって絵に立体感を出したり、背景がうるさくならないように整理したりすることが出来ない。)

このことはもう知ってる人には当たり前の「釈迦に説法」なんですが、普通のデジカメから写真始めた人にはあまりわからないことかもしれません。でも背景から少し離れて人物の胸から上ぐらいの写真を撮ってみれば、自分のデジカメは最新のもので800万画素もあって高精細な絵なんだけど、どうしても雑誌とかに載ってるプロの撮ったモデルさんの写真とは大きな違いがあるのはすぐ気付くと思います。

この辺はカメラ初心者さん向けにあまり詳しく書くと長くなるので簡単に結論だけ説明しますと、コンパクトデジタルカメラではフィルムに当たるセンサーの大きさが極端に小さいため、フィルム時代のようなボケを上手く使った多彩な表現が出来ないのです。またセンサーが小さいまま高画素にするので1画素当たりの光の量は極端に少なくなりますから暗いところで撮った写真の画質が極端にノイジーになったり、色が極端に悪くなったりします。

そこで、特にフィルム一眼レフユーザーから35mmフィルムと同じサイズのセンサーを持ったデジタル一眼レフカメラが待望されるようになりました。(またフィルムカメラ用にそろえたレンズをデジタルでも使いたかった。)

でもセンサーを一挙に大きくするのはコスト的にいろいろ問題があって、今でも多くのデジタル一眼レフは面積で35mmフィルムの半分未満のAPS-Cというサイズが一般的です。(それ以上フルサイズに近づくにしたがって高価になります。)

(APS-Cの賛否)でもセンサーが少し小さいことは望遠レンズの画角(写る範囲)が狭くなるので望遠を多用する人には有利になる面もあります。反対に広角が好きな人にはより高価になる超広角レンズを買わなければならず不利になります。(今ではAPS-C専用のの超広角レンズも多数出ていてこの問題はだいぶ解消されています。)

で、このデジタル一眼レフの話に戻しますが、普通の金銭感覚のアマチュア・カメラマンが試しに買ってみようかなと思わせるような「デジタル一眼レフ価格破壊の第一号」が2003年9月20日に発売された初代Canon EOS Kiss Digitalでありました。これが予想以上の大ヒットとなったため、Nikonも対抗して半年後の2004年3月19日にD70を発売しました。

この初代Kiss DigitalとD70によって一挙に一般向けデジタル一眼レフの開発競争が他のメーカーも巻き込んで急ピッチで激化するようになりました。

私も新しいもの好きなので、来るべきデジタル一眼レフ時代を予測して、Kiss DigitalとD70は両方とも発売日に買ってしまいました。(まだ過渡期なのであえて上級機を買わずお試しのつもりでわざと初級機から狙いました。またCONTAXをやめるのでCanonとNikonのどちらへ移行するか考えるためにも両方買いました。)

先ず先に買った、Kiss Digitalを早速安いセットレンズ(Canonは初めてだったので)で試してみたらなかなか行けるじゃないですか。それならと持っていたフィルムカメラCONTAX用のプラナー85mmF1.4(女の子のポートレート撮る定番レンズw)をレンズアダプターを介して付けて撮ってみたら、

「おお!キスデジでもちゃんとプラナーしてるジャン。背景は綺麗にボケボケだー!!!」ってなことになってデジタル一眼レフにすっかり嵌ってしまいました(笑)。

これが今から4年半近く前のことでした。

つづく


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