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デジタルカメラに思うこと(11)---『明るい暗室』と写真展 [column]

前回『世界の自然大写真展』(7)で、デジタルのフィルムに対する優位性は『明るい暗室』であると書きました。このことをもう少し写真展に関して掘り下げて考えてみようと思います。

『明るい暗室』とは、単なるパソコン上のフォトレタッチのことだけではなく、カメラマンが本来有していた「現像する権利」や「プリントする権利」の回復という意味も含んでいると書きました。
私はフィルムしかなかった時代にカラー(ポジもネガも)でも現像からプリントまで自分でやっていたことがあるので、デジタルになってからの『明るい暗室』という言葉に格別のありがたみを感じたものでした。初めて買ったパソコンにもPhotoshopをすぐにインストールしたのは言うまでもありません。

ところが、現在多くの写真展ではまだプリントはラボに任せる方が圧倒的に多いでしょう。

理由はいろいろあります。まずフィルムの人と混在なのでそのことからまずラボを通すことになってしまう。また、デジタルの人も前回書いた、撮りっぱなしでフォトレタッチを殆ど出来ない人も多い。普通の写真ならデジカメ撮って出しのJPGをそのままプリントしてもそこそこ行けますが、光の状態が微妙なネイチャー写真では色や明るさ・コントラスト等を調整しないと見栄えのする写真にならないことも多い。その他にもプリントしたものを額装しなければならず、その関係からすべて業者に任せてしまう。

今回のA1写真展のような大きさでは、確かに自前ではプリント出来ません。しかし、多くの普通の写真展は半切ぐらいなので一般に普及しているA3ノビ・プリンターで面積的にも必要十分です。出来上がりもラボの印画紙出力に劣りません。

ここで今回の『世界の自然大写真展』に話を戻しますが、写真が大きいだけに、プリントを自分の思い通りにやってもらえないことがどんなに苦痛であるかを味わいました。

見本プリントをちゃんと付けたのに全く忠実にプリントしてもらえませんでした。私の基準では全てやり直しでしたが、ラボの担当の人が単価が余りにも安いので「やり直しは1枚で勘弁して欲しい。」と言われ仕方なく同意しました。

後日、私の10点の出展写真について解説して行く予定ですが、順番1番目のペリカンの写真など白飛びが酷く、会場で見ていてとても恥ずかしかったです。やり直した9番目のライオンの母子の写真以外は全て焼きが浅くしまりが無かったです。

思うにこれは、デジタル・データの出し方が様々(撮りっぱなしデータとレタッチ済みデータとの混在)なのと、やはりプロラボ側のデジタルに対する勉強不足、研究不足があると思います。少なくともインクジェット最高級紙による見本プリントを付けても色や濃さが全然違ってしまうのでは全くプロの仕事とは言えません。これは発注単価が安かったからではなくプロとして恥ずかしい仕事しか出来なかったということに他なりません。

そんな出来が悪い私の出展プリントでしたが、現場では結構人気があり、多数製作注文が来ました。自分の所にも1枚づつは残しておきたいので売れたものは全て焼き増ししたのですが、その焼き増しさえもなかなか一発では希望通りには行きませんでした。ただ焼き増し料金は5割り増しだったので指示は厳しくして気に入らないものは全て焼き直してもらいました。

そんなわけで、個人的に人に見せる写真は自分でプリントするので、葉書サイズからA3ノビ・サイズまで自分の機材の限界まで能力を引き出せるのですが、写真展では最後のプリント部分をラボに任せなければならないので、「予算の都合でこれで我慢して下さい。」みたいなことになると、折角のデジタルの利点、『明るい暗室』=『カメラマンの権利』が最後の部分で実現されなくて、非常に歯がゆい思いをするのでした。

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デジタルカメラに思うこと(10)---A1からB0へ、2400万画素超デジタル一眼レフの威力(本文) [column]

去年SONYとNikonからライカ判フルサイズセンサーで2400万画素超機種がついに発売されました。私がデジタル一眼レフを使い始めたのは600万画素の初代Kissデジタルからなので丁度画素数が4倍になったというわけです。
私はデジタル一眼レフを使い始める前にフィルムスキャナによって2400万画素のデジタルデータをPhotoshopでいじっていたのでライカ判サイズ・デジカメでやっとこの総画素数に達したのかという感慨みたいなものがあります。
Canonにも1Ds3と5D2に2100万画素というのがあり、実用上は大して変わらないじゃないかと言われそうですが、やっぱり2400万画素という区切りは私には一つの夢だったのでこだわりがあります。

一般には2400万画素なんて必要ないという人も多いでしょうが、A1サイズで写真展をやり、B0サイズでポスターを作ったりすることを考えると、私は十分その価値を認めます。
ただ本当にその実力を発揮させるにはレンズの解像度は勿論、手ブレやピントにもよりシビアになることは当然です。

最近A1サイズばかりによる写真展をやったわけですが、A1サイズで「大きいことは良いこだ」と思えるデジタルの最低画素数は私が「デジタルカメラに思うこと(6)」で予想したとおりでした。その部分を引用すれば「最低レベルは意外と敷居は低いと思います。私のプリント経験からの独断でいえば、カメラの基本感度で良い光の下で撮られた写真なら600万画素、高感度で撮られノイズが少し気になるレベルの画質で800万画素ぐらいが「大きいことは良いことだ」と見てもらえる最低基準じゃないかと考えています。」
ということは、A0なら丁度倍の1200万画素から1600万画素必要ということであり、B0なら更にそれ以上必要ということになり、そこで2400万画素の威力が発揮されるというわけです。

前回、α900とD3xのB0サイズ販促用ポスターの話をしましたが、2400万画素の威力に説得力を持たせるにはどうしてもこの大きさが必要だったのです。


次回は、A1ノビ・サイズ統一写真展での画質等について、少々具体的な話をしてみましょう。

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デジタルカメラに思うこと(9)---A1からB0へ、2400万画素超デジタル一眼レフの威力 [column]

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SONY α900とNikon D3xの巨大な販促用ポスターが写っていますね。これは新宿西口ヨドバシカメラのカメラ館の階段の途中の写真です。狭いところなんで対角魚眼で撮ってます。

この2つの大きなポスター(写真)がB0(ビーゼロ)という大きさです。寸法は1030x1456mmです。D3xの写真の下に小さく見えるやはりパネル貼りの写真がありますね。小さくて見にくいですがヤマセミの写真です。これがなんと今回の『世界の自然大写真展』に使われたA1ノビ610x913mmです。
自分の家で飾ろうとするとA1ノビは「でかっ!どこに飾ろうか?」と悩ましい大きさですが、B0と並べてみるとなんとも小さく見えます。

2400万画素のデジカメを最高画質で撮れば、こんなに大きく伸ばして身近でまじまじと見られてもこんなに細部まで精細に写るというデモンストレーションです。


おお!column「デジタルカメラに思うこと」も復活した!!

このブログとっくの昔に死んだと思ったら、まだ生きていたのか~。

そうなんですよ。いろいろな理由から放置プレイになってましたが、実はまだ死んではいなかったのです。火山の定義だって現在は、概ね過去1万年以内に噴火した火山は活火山に入れるそうですから、半年や1年ぐらい更新が止まったって死んだわけじゃありません(爆)

この話は、「デジタルカメラに思うこと(6)(7)」の続きとしてまだまだ中身はこれから書きます。

『世界の自然大写真展』の話もまだ終わってはいません。サファリの話もまだ書きます。

今後も更新は不定期ですが、ご縁があって興味をお持ちになった方は今後ともよろしくお付き合い下さい。

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NHK探検ロマン世界遺産「セレンゲティ国立公園」を見ました [column]

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またまた更新を随分サボっちゃいましたが、ちょうどタイミング良く昨日、NHK総合テレビで探検ロマン世界遺産「セレンゲティ国立公園」をやったのでそのことを書いてみようと思います。(6月4日と6日に再放送があるようです。)

今回のタンザニア・サファリではンドゥトゥ滞在中に1日だけセレンゲティ国立公園へも行きました。なんで1日だけなのかは、動物を探し回るには広すぎるとか、オフロード走行規制が我々の撮影旅行にはそぐわない。とかの理由のようです。我々の今回のセレンゲティの話は別途書きますので、今回はこの番組を見た感想についてのみ書いてみます。

全体の感想としてはなかなか良く出来ていると思いました。(が、しかし疑問あり。後述します。)

はじめのセレンゲティ国立公園の説明部分で、日本の四国ぐらいの広さがあり、ライオン3500、ハイエナ6500、アフリカゾウ1350、マサイキリン6000、オグロヌー130万、哺乳類135種類とかの説明がありました。具体的にここまで言うのだったらその後主役的に扱われているチーターの数も教えて欲しかったなー。ライオンが3500でハイエナが6500ならチーターも少なくとも1000~1500はいるんだろなー?でも四国と同じ広さだから探すのは大変だ。なんて思いました。ヒョウの数も知りたかったですが、ヒョウがなかなか見つけるの困難なのは数のせいというよりその習性によるものです。(ライオンやチーターみたいに草原を堂々と歩いていないから)

チーターのところではとても貴重な映像がありました。それは食べかけの獲物(インパラだと思う)をナイルワニに横取りされるところ、ワニが堂々と草原を歩いてチーターから獲物を奪って行きました。チーターはおとなしく引き下がりました。

次にライオンのプライドの説明があり、ライオンプロジェクトなる話でライオンの顔の鼻の横に見えるいくつかの点で個体を識別する話が出て来ました。実は私もケニアのマラトライアングルで3年連続で同じチーターに出会い、そのことを両頬の星座に見立てたドットパターンで証明して見せました。人間で言えば黒子(ほくろ)で識別するようなものです。この話はまた後でマサイマラのチーターの話をするときに書く予定です。
またライオンはすべての動物の頂点にいるのでライオンの生息状態等を調べればその公園の状態を知ることが出来るというようなことを言っていました。確かに、ライオンが健康ならその餌の草食動物の状態も良いわけだし、同じく肉食のチーターやハイエナだって良いだろうと想像付くというわけです。その意味でもやっぱりライオンは百獣の王ってわけだ。

そして、マサイ族の話とか、20世紀初頭からの歴史的な話とか、公園管理のレンジャーの話などがあり、再びチーターの狩の話になります。

サバンナの野生動物って、ライオン、ゾウ、キリンなどが主役と思われそうですが(確かに動物園的には目立ちます)、実は本場での人気ナンバーワンはチーターなんですよね。1週間から10日ぐらいの短いサバンナ・サファリのパック旅行では運悪くチーターに会えないことだってあると思いますが、ひとたびチーターの子育てや狩の現場に出会えばその魅力に取り付かれます。そんなわけで、この番組のクライマックスもチーターの狩の場面が使われることになりました。

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(動画切り出しの説明)チーターがハイエナに獲物を奪われた瞬間、チーターは唸るだけで無抵抗。

ただここのクライマックスの部分にはかなり不自然な部分がありました。チーターがハンティングした獲物のヌーをハイエナに横取りされ、無抵抗で引き渡してしまったにもかかわらず、場面が急に変わって「やっとハイエナを追い払いました。」というナレーションが入り、獲物はチーターがまた取り戻し、食べられることになったということで終わりました。(チーターにとっての無理やりハッピーエンド)

こういうことが絶対無いと断言は出来ませんが、あったとすれば極めて例外的な事例だと思います。それなのにそのチーターが反撃する部分のビデオは全くありませんでした。

今日はこれ以上追求しないことにしますが、この結末には極めて疑問が残りました。

再放送日時とかは、ここにあります。→ http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/index.html

デジタルカメラに思うこと(8)---Ai Nikkor 35mm F1.4Sの作例 [column]

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今日、AIBO博物館オフというのに行ってきて、D300とマニュアルフォーカス35mm F1.4レンズで遊んでみました。
以前、CONTAX用のディスタゴン35mm F1.4を初代Kiss Digitalに付けて遊んでいましたが、Nikonのこのレンズも同じように近接撮影でも開放から素晴らしいレンズでした。
写真が小さいのでわかりにくいですが、ピントが合ったところ(向かって左目)から距離にして数ミリ単位で徐々に綺麗にボケていくさまは圧巻です。
上の写真は薄いスウェードが全面に貼ってあるラッテですが、縮小前のオリジナル画像はもっとずっと綺麗です。写真としては左上の黒い人影がじゃまですね。でももしこれがボケなかったらそもそも写真にならなかったです。
この写真はこのAIBOのオーナーさんへ後でプリント用に調整してから差し上げますね。

DSC_0025.jpgこれは逆光(後ろが窓)で撮ったAIBOのミニミニぬいぐるみですが、なかなか良い雰囲気で撮れたと思います。自画自賛(笑)
写真ってなんでもかんでもはっきりくっきり写れば良いってもんじゃないのが良くわかると思います。しかしこのレンズはピントが合ったところは、開放なので軟らかいですが、糸の編み目がしっかりわかるぐらいにはちゃんと解像しています。昔開放で星座の写真撮るのに使われたレンズなのですから当然ですね。

こういう写真って、サバンナ・サファリにどういう関係があるかって?

もちろん関係あります。私は野生動物のポートレートを撮りに行ってるつもりなので、ピントをジャスピンに合わせることと同時にボケにもこだわっているのです。

ということで、この話、まだつづくかも知れません。でも来週はとても忙しいのであまり更新出来ないと思います。

デジタルカメラに思うこと(7)---今までサファリに用意した機材について(補足) [column]

後半でほぼ90cm×60cmという特大プリントを作る最低限度の画素数を考えてみたわけですが、ここでちょっと補足したいことがあります。

というのはサファリでは目指す動物がいつもノートリミングに近い大きさで撮れるなんてことはなくて、自分の持っている一番長い、つまり一番画角が狭いレンズにテレコンまでつけてもまだ遠いなんてことがざらにあるわけです。

そういう場合に一番重要なのは、実はカメラの総画素数ではなくて、画素密度とレンズの解像度なんです。つまり、引き伸ばし耐性というのは実はトリミング耐性でもあるわけです。

トリミングしなければならない理由は被写体が遠いばかりではありません。速く動く動物を撮るのにたとえわりと大きく撮れる場合でもなかなか構図まで考えノートリミングで撮るのは難しい場合があります。ピントが合うオートフォーカスの精度が中心ほど高いなんていうのもピントを合わせるのに重要です。だから、最初からトリミングをする前提でシャッターを押す場面も相当あります。(日の丸構図で確実にまず撮り、後から直す場合など)

そこで画素密度とともにカメラの総画素数が生きてきます。2400万画素あれば、面積4分の1までトリミングしてもまだ600万画素残るわけですから、500mmレンズが1000mmレンズと同じ画角で撮ったのと同じになり、プリント上は被写体が1000mmで撮ったのと同じ大きさになります。(こういう600万画素もあるというわけです。)

画素密度を高め過ぎると高感度で画質が悪くなるので、フルサイズでの高画素密度=今なら2400万画素のカメラが欲しくなるわけです。 

こういう話、もっと詳しく書けば幾らでも長くなっちゃいます。で、この辺でひとまず止めときましょう。

明日、あるオフ会へ行ってD300のテスト撮りをして来ようと思います。タンザニア行きまであと1週間ぐらいに迫りました。残念ながら出発前にケニア撮影旅行記のつづきを書いてる余裕はありません。
帰国後に新たにタンザニア撮影旅行記を始めますのでまずそっちのほうをご期待下さい。ケニア撮影旅行記のつづきはその後にするか、並行するかはまだ考えていません。

デジタルカメラに思うこと(6)---今までサファリに用意した機材について(後半) [column]

前半で私がケニアサファリの4年間に持っていった機材について書いたわけですが、デジタル一眼レフの画素数ってどのくらいあれば良いと皆様はお考えでしょうか?

プリントでA4までしか伸ばさないのであれば、多少のトリミングをすることを考慮しても400万画素あれば十分でしょう。でももう既に400万画素のデジタル一眼レフはどのメーカーのカタログにもありませんよね。コンパクトデジカメでも1200万画素なんていうのがあるくらいですからね。どうしてこんなに画素数が増えちゃったのでしょうか?

これは多分プリントはA4までしかしなくても、パソコンディスプレーで簡単にどんどん拡大して見れるようになったからでしょう。

実はここでこんなことを書き始めたのには理由があります。

私が参加しているサファリツアーのリーダーのA氏がCanonの業務用大型インクジェットプリンタによる通常のA1サイズより大きい914mm×610mmのプリントのみによる大写真展をやろうと言い出したからです。(いや言い出しただけではなく既に会場も日程も決まっています。詳細が決まったらここでもお知らせしますね。)

この長辺が90cmもあるプリントを綺麗に見せるにはカメラの画素数は幾ら必要でしょうか?

残念ながら簡単に何百万画素必要だとは言えないいろいろな要素があるのです。例えば、フィルムにも低感度超微粒子フィルムと高感度フィルムがあるように、デジタルでも低感度と高感度では画質にかなりの差が出ます。また写真のテーマによっても高精細が必要な絵とそうでない絵もあるでしょう。

それでも最低レベルは意外と敷居は低いと思います。私のプリント経験からの独断でいえば、カメラの基本感度で良い光の下で撮られた写真なら600万画素、高感度で撮られノイズが少し気になるレベルの画質で800万画素ぐらいが「大きいことは良いことだ」と見てもらえる最低基準じゃないかと考えています。つまり600万画素の初代Kiss DigitalもD70も最高画質で撮れればこの大きさまで伸ばしても十分見栄えがすると思います。(もちろんこれは私の美的感覚での独断であることをお断りしておきます。上手に画素補完してやればもっと行けそうな気もします。)

じゃあ、1670万画素(1Ds MarkII)とか2110万画素(1Ds MarkIII)とかは無駄なのか?

もちろんそんなことはありません。良いレンズを使って、手ブレも無く、ピントを狙ったところに合わせられれば、近づいて見て、びっくりする写真になることは間違いありません。逆にブレたり、ピンをはずしたりすればプリントが高精細なだけその細かいミスが目立つことになるでしょう。

ということで、914mm×610mmのプリントを作るには820万画素の1D MakIIには殆どノートリミングで写さなければならないというプレッシャーが掛かるのでありました。

それでは、今月のタンザニアで、1Ds MarkIIもあるけど、最後の舞台になるかもしれない私の1D MarkIIよ!頑張ってくれよ~!!

あ、カメラが勝手に頑張るんじゃなくて、私が頑張るのでした(笑)。

デジタルカメラに思うこと(5)---今までサファリに用意した機材について(前半) [column]

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ケニア撮影旅行のつづきの話を楽しみにしていた人、ごめんなさい。まだデジカメの話をつづけます。

ここで今までサファリのために用意した機材について簡単に書いておこうと思います。

(1)2004年8月ケニア、メインボディは1D MarkIIを2台、1台は500mm ISを付けっぱなしでもう1台は100-400mm IS、70-200mm IS、24-70mmなどを必要に応じて付け替えました。サブはD70に広角、標準ズームや10.5mm魚眼など。(上の写真はサブ機のD70で撮った2台の1D MarkIIです。)

(2)2005年8月ケニア、メインボディは1Ds MakIIを追加して3台になりました。サブは20Dにチェンジ。

(3)2006年8月ケニア、メインボディ3台は2005年と同じ、サブの20Dはやめてその代わりに、SANYOのHDムービーカメラとビデスコセット。

(4)2007年8月ケニア、メインボディ3台はまた同じ、SANYOのムービーカメラに代えて、SONYのHDR-CX7メモリースティックHDビデオ。

だいたいこんな感じです。

1年目と2年目はサブのデジタル一眼レフを用意したのに、3年目と4年目はメモリービデオに代えました。これはビデオが撮れた代わりに、ゲームドライブ以外のスナップ写真が弱体化しました。(1D系は重いのでスナップにはあまり使いたくありません。)この反省から今月行くタンザニアには新たに強力なサブカメラとしてD300を投入しました。
SANYOのHD1000も持って行きますが、これはあくまで遊びで初心に帰ってスチール写真主体で行く予定です。

1D MarkIIは5年目のアフリカ行きとなります。アテネ五輪大活躍の1D MarkIIも820万画素で絵も古めかしくなって多分これが最後の晴れ舞台です。でも1年目のケニアでチーター母子を大激写した思い出があり、今でも大変愛着があります。これ2台を叩き売って新しい1Ds MarkIIIでも買おうかなと思わなくも無かったのですが、今回は止めました。(1Ds MarkIIはまだ十分戦力になるので)
理由の一つにはNikonの動向が気になります。D3やD300のCMOSを提供したSONYが既に2400万画素超のフルサイズセンサーの年内量産を発表しており。今買ってもNikonにすぐ追い抜かれてしまうのがわかっているのが悲しいからです。(現行D3とD300の出来からもそれは推測出来ます。)

つづく

つづいてデジタル一眼レフの画素数とその引き伸ばし耐性などの話を私の現有機種の過去の引き伸ばし経験から書きます。(A1以上のサイズまでプリントしてます。)

デジタルカメラに思うこと(4)---Nikon D300でマニュアルフォーカス [column]

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ちょっと忙しくて、更新間隔が開いちゃいましたね。ということでSo-net blogリニューアル後初の記事です。新URLは、http://yasuo-safari.blog.so-net.ne.jp/

上の写真、タイトルにD300とあるのでカメラはわかっても付けてるレンズまですぐわかったかたはかなりのNikon使いとお見受けします。

正解は、「Ai Nikkor 35mm F1.4S」です。D300では52.5mm相当になっちゃうんで50mm用のフードを付けてます。

D300は去年の11月発売ですが、私のサブカメラEOS 20Dのあとがまとして最近購入しました。メインカメラはCanonですがサブカメラはサファリでも付けるレンズは違うのでCanonにこだわる必要は特に無いからです。つまり遠くの動物撮るカメラはEOSデジタル(1DsII&1DII)でそれ以外の風景や気楽に撮るスナップはこのD300にまかせようと思いました。Nikonは「デジタル一眼レフを初めて買う」の記事に書いたようにD70を持っていたので既に望遠以外は良いレンズは何本かあります。ただサファリでの機動性を考えてVR18-200mm付きで買いました。

それでD300を最近毎日いじっているのですが、「やっぱりいいわ、Nikon!」とキムタクの気持ちが少しわかりました(笑)。

カメラ本来の出来は大変良いです。APS-Cはアマチュア用として本気で作って無いように思われるCanonに対して「デジタルはAPS-Cで良い」と最近まで言っていた?NikonのAPS-C最新最上位機種なので当然と思われます。

なので、このカメラの本来の出来については今更私がここで特に書くことはありません。D300で検索すればいろいろなレビュー記事みたいなものが出て来るでしょう。

私が特にここで書きたいのは、このD300を使ってマニュアルフォーカス ニッコールレンズを使う楽しさについてです。(現行製品ではD200以上の製品で同じことが出来ます。)

いろんなレンズをただ付けるだけならマウントが大きく、フィルム(センサー)面までの距離が短いCanon EOSのほうが断然有利です。でもEOSマウントには既に絞りを変えるピンは無く、古いマニュアルフォーカスレンズを付けたとしても絞込測光で使うしかありません。これはやってみると実用的にはとても不便なことがわかると思います。

ところが、D300にマニュアルフォーカス ニッコールレンズ(非CPU)を付けるとレンズ登録することにより開放測光、自動絞りに対応し、完全なマニュアルフォーカス デジタルカメラとして使えます。(絞りリングをカチカチやると液晶表示の絞り値がリアルタイムで変わります。)

これはとても楽しいです。「CONTAXも一気にマニュアルフォーカスのユーザーを切り捨てること無く、こういうデジタルボディを作ってくれていたらもう少し延命出来たものに」と惜しまれます。その代わり、コシナが作っているFマウント用Carl Zeissレンズは同じようにD300で使えるようです。(持ってませんが、)

オートフォーカスレンズでもマニュアルフォーカス出来ますがヘリコイドの動きなど全然違うので私は真面目にマニュアルフォーカスする気にはなれません。やはりマニュアルフォーカスはマニュアルフォーカス専用レンズに限ります。

で、上の写真のように、今や新品としては絶滅危惧種である?貴重なマニュアルフォーカス ニッコールレンズの捕獲に走りました。めでたく保護したのはAi Nikkor 35mm F1.4Sと50mmF1.2Sの2本です。両方ともまだNikonのカタログに載っている現行機種ですが何時生産終了がアナウンスされても不思議ではありません。

特にAi Nikkor 35mm F1.4Sは歴史に残る名作レンズです。それでも現在実売7万円弱で買えます。ちなみに同じくマニュアルフォーカスのライカR用の35mm/F1.4は正規物で40万円以上します。世界に誇るナイコンの35/1.4がライカの6分の1の値段で買えるのですよ!どう考えても不釣合いでしょ?まだ持ってないNikonファンの人は早めに保護しておくことをお奨めします。

Ai Nikkor 50mm F1.2SのほうはAi Noct Nikkor 58mm F1.2Sの陰に隠れてあまり人気が無いようですが、これも4万円ちょっとで買えるのは激安と思います。開放画質は35/1.4にはおよびませんが、これも試写してみて使い方により十分開放から楽しめるレンズで買って良かったと思いました。開放で近接撮影すると背景はトロトロのボッケボケになります。ピントが合ったところも軟らかく女性ポートレート向きです。(ちなみに生産終了のNoctは中古の極上品が30万円以上のようです。)

今回の記事は普通のカメラ、写真好きな人にはマニアック過ぎたかも知れません。これらのレンズの作例はまたいずれお見せ出来ると思います。

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