デジタルカメラに思うこと(4)---Nikon D300でマニュアルフォーカス [column]
ちょっと忙しくて、更新間隔が開いちゃいましたね。ということでSo-net blogリニューアル後初の記事です。新URLは、http://yasuo-safari.blog.so-net.ne.jp/
上の写真、タイトルにD300とあるのでカメラはわかっても付けてるレンズまですぐわかったかたはかなりのNikon使いとお見受けします。
正解は、「Ai Nikkor 35mm F1.4S」です。D300では52.5mm相当になっちゃうんで50mm用のフードを付けてます。
D300は去年の11月発売ですが、私のサブカメラEOS 20Dのあとがまとして最近購入しました。メインカメラはCanonですがサブカメラはサファリでも付けるレンズは違うのでCanonにこだわる必要は特に無いからです。つまり遠くの動物撮るカメラはEOSデジタル(1DsII&1DII)でそれ以外の風景や気楽に撮るスナップはこのD300にまかせようと思いました。Nikonは「デジタル一眼レフを初めて買う」の記事に書いたようにD70を持っていたので既に望遠以外は良いレンズは何本かあります。ただサファリでの機動性を考えてVR18-200mm付きで買いました。
それでD300を最近毎日いじっているのですが、「やっぱりいいわ、Nikon!」とキムタクの気持ちが少しわかりました(笑)。
カメラ本来の出来は大変良いです。APS-Cはアマチュア用として本気で作って無いように思われるCanonに対して「デジタルはAPS-Cで良い」と最近まで言っていた?NikonのAPS-C最新最上位機種なので当然と思われます。
なので、このカメラの本来の出来については今更私がここで特に書くことはありません。D300で検索すればいろいろなレビュー記事みたいなものが出て来るでしょう。
私が特にここで書きたいのは、このD300を使ってマニュアルフォーカス ニッコールレンズを使う楽しさについてです。(現行製品ではD200以上の製品で同じことが出来ます。)
いろんなレンズをただ付けるだけならマウントが大きく、フィルム(センサー)面までの距離が短いCanon EOSのほうが断然有利です。でもEOSマウントには既に絞りを変えるピンは無く、古いマニュアルフォーカスレンズを付けたとしても絞込測光で使うしかありません。これはやってみると実用的にはとても不便なことがわかると思います。
ところが、D300にマニュアルフォーカス ニッコールレンズ(非CPU)を付けるとレンズ登録することにより開放測光、自動絞りに対応し、完全なマニュアルフォーカス デジタルカメラとして使えます。(絞りリングをカチカチやると液晶表示の絞り値がリアルタイムで変わります。)
これはとても楽しいです。「CONTAXも一気にマニュアルフォーカスのユーザーを切り捨てること無く、こういうデジタルボディを作ってくれていたらもう少し延命出来たものに」と惜しまれます。その代わり、コシナが作っているFマウント用Carl Zeissレンズは同じようにD300で使えるようです。(持ってませんが、)
オートフォーカスレンズでもマニュアルフォーカス出来ますがヘリコイドの動きなど全然違うので私は真面目にマニュアルフォーカスする気にはなれません。やはりマニュアルフォーカスはマニュアルフォーカス専用レンズに限ります。
で、上の写真のように、今や新品としては絶滅危惧種である?貴重なマニュアルフォーカス ニッコールレンズの捕獲に走りました。めでたく保護したのはAi Nikkor 35mm F1.4Sと50mmF1.2Sの2本です。両方ともまだNikonのカタログに載っている現行機種ですが何時生産終了がアナウンスされても不思議ではありません。
特にAi Nikkor 35mm F1.4Sは歴史に残る名作レンズです。それでも現在実売7万円弱で買えます。ちなみに同じくマニュアルフォーカスのライカR用の35mm/F1.4は正規物で40万円以上します。世界に誇るナイコンの35/1.4がライカの6分の1の値段で買えるのですよ!どう考えても不釣合いでしょ?まだ持ってないNikonファンの人は早めに保護しておくことをお奨めします。
Ai Nikkor 50mm F1.2SのほうはAi Noct Nikkor 58mm F1.2Sの陰に隠れてあまり人気が無いようですが、これも4万円ちょっとで買えるのは激安と思います。開放画質は35/1.4にはおよびませんが、これも試写してみて使い方により十分開放から楽しめるレンズで買って良かったと思いました。開放で近接撮影すると背景はトロトロのボッケボケになります。ピントが合ったところも軟らかく女性ポートレート向きです。(ちなみに生産終了のNoctは中古の極上品が30万円以上のようです。)
今回の記事は普通のカメラ、写真好きな人にはマニアック過ぎたかも知れません。これらのレンズの作例はまたいずれお見せ出来ると思います。
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