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デジタルカメラに思うこと(3)---SANYO Xacti DMX-HD1000を買う [column]


DMX-HD1000のHD動画から切り出した静止画。AIBO同好会、高津オフにて撮影。

前回、デジタル一眼レフを初めて買った時の話をしたので、次は初めてのサバンナ撮影旅行に持っていった機材の話をする予定でしたが、先週末にDMX-HD1000を買ったので急遽このデジタル・ハイビジョン・ムービーカメラの話を先にすることにしました。

まずはその前身、DMX-HD1の話から始めます。

私はスチール写真が好きなのですが、リーダーの人がビデオ主体で撮っていることもあり、2006年8月、3回目のケニア行きの直前にXacti DMX-HD1を買いました。マイナーチェンジ版が既に発表されていたのでかなり安く買えました。

何でもっとメジャーなメーカーのじゃなくてSANYO Xacti DMX-HD1を選んだのか?
お金をケチった訳でもありません。あくまでスチール写真の片手間でビデオも撮ろうと思ったのでこれにしました。というか「これっきゃない!」と思いました。

何でか?大きく重いCanon EOS 1D系ボディと500mmレンズを使いながら、片手間でビデオ撮るにはどうしてもこの拳銃型グリップが有効だったからです。これに小さいモノボール型雲台をつけ、サファリカーの屋根の縁に固定して写真を撮りながらこのXactiのグリップをグリグリと動かすのです。こうすることによって「EOS」と「Xacti」つまり「写真」と「動画」の二丁拳銃による同時撮影が実現しました。

XactiはさらにKOWAのスポッティング・スコープを使い、ビデスコにも挑戦しました。

このビデスコは野鳥撮影でやってる人は多いでしょうが、2006年8月に私はケニアに持ち込みフラミンゴやペリカンの飛行からチーターの子供に近づけないときなどにも活用しました。

そのようなわけで、先週末、次期モデル発表近くなって安くなっていたDMX-HD1000を来月のタンザニア行きのために買ったというわけなんです。この手のものは「使う時が買い時」なのでかなり安くなってたし良い買い物したと思っています。少なくともタンザニア行くまでにはまだ新しいのは出ないでしょう。HD1に比べ高感度撮影にかなり強くなっています。動画に関してはISO800までは実用と思います。薄暗い早朝や夕方に多くのチャンスが訪れるサファリには嬉しい進化です。

このXactiやビデスコの話は、まだつづきます。「ビデスコって何?」って方は検索してみてください。


デジタルカメラに思うこと(2)---デジタル一眼レフを初めて買う [column]

前回、デジタルカメラはフィルムカメラと違ってフィルムにあたるセンサー部分を含む全てを買い換えなければならないのでお金が掛かるという話をしました。

ブログやホームページに使う写真を撮るためにデジタルカメラ使ってるという人の中にはそんなに買い換えの必要性を感じない人の方が多いでしょう。また一昔前の200万画素クラスのデジカメでも十分だと思っている人も多いでしょう。それは全然間違った話ではありません。

でもフィルム写真、特にレンズ交換出来る一眼レフ等をかなりやっていた人にとってはコンパクト型デジカメではどうしても欲求不満になる大きな問題がありました。それはピントが前後に合いすぎて人物を綺麗に見せるため背景を綺麗にぼかしたりするフィルムカメラの伝統的な手法が使えないのです。(ピントが合ってるところから段階的にボケて行くことによって絵に立体感を出したり、背景がうるさくならないように整理したりすることが出来ない。)

このことはもう知ってる人には当たり前の「釈迦に説法」なんですが、普通のデジカメから写真始めた人にはあまりわからないことかもしれません。でも背景から少し離れて人物の胸から上ぐらいの写真を撮ってみれば、自分のデジカメは最新のもので800万画素もあって高精細な絵なんだけど、どうしても雑誌とかに載ってるプロの撮ったモデルさんの写真とは大きな違いがあるのはすぐ気付くと思います。

この辺はカメラ初心者さん向けにあまり詳しく書くと長くなるので簡単に結論だけ説明しますと、コンパクトデジタルカメラではフィルムに当たるセンサーの大きさが極端に小さいため、フィルム時代のようなボケを上手く使った多彩な表現が出来ないのです。またセンサーが小さいまま高画素にするので1画素当たりの光の量は極端に少なくなりますから暗いところで撮った写真の画質が極端にノイジーになったり、色が極端に悪くなったりします。

そこで、特にフィルム一眼レフユーザーから35mmフィルムと同じサイズのセンサーを持ったデジタル一眼レフカメラが待望されるようになりました。(またフィルムカメラ用にそろえたレンズをデジタルでも使いたかった。)

でもセンサーを一挙に大きくするのはコスト的にいろいろ問題があって、今でも多くのデジタル一眼レフは面積で35mmフィルムの半分未満のAPS-Cというサイズが一般的です。(それ以上フルサイズに近づくにしたがって高価になります。)

(APS-Cの賛否)でもセンサーが少し小さいことは望遠レンズの画角(写る範囲)が狭くなるので望遠を多用する人には有利になる面もあります。反対に広角が好きな人にはより高価になる超広角レンズを買わなければならず不利になります。(今ではAPS-C専用のの超広角レンズも多数出ていてこの問題はだいぶ解消されています。)

で、このデジタル一眼レフの話に戻しますが、普通の金銭感覚のアマチュア・カメラマンが試しに買ってみようかなと思わせるような「デジタル一眼レフ価格破壊の第一号」が2003年9月20日に発売された初代Canon EOS Kiss Digitalでありました。これが予想以上の大ヒットとなったため、Nikonも対抗して半年後の2004年3月19日にD70を発売しました。

この初代Kiss DigitalとD70によって一挙に一般向けデジタル一眼レフの開発競争が他のメーカーも巻き込んで急ピッチで激化するようになりました。

私も新しいもの好きなので、来るべきデジタル一眼レフ時代を予測して、Kiss DigitalとD70は両方とも発売日に買ってしまいました。(まだ過渡期なのであえて上級機を買わずお試しのつもりでわざと初級機から狙いました。またCONTAXをやめるのでCanonとNikonのどちらへ移行するか考えるためにも両方買いました。)

先ず先に買った、Kiss Digitalを早速安いセットレンズ(Canonは初めてだったので)で試してみたらなかなか行けるじゃないですか。それならと持っていたフィルムカメラCONTAX用のプラナー85mmF1.4(女の子のポートレート撮る定番レンズw)をレンズアダプターを介して付けて撮ってみたら、

「おお!キスデジでもちゃんとプラナーしてるジャン。背景は綺麗にボケボケだー!!!」ってなことになってデジタル一眼レフにすっかり嵌ってしまいました(笑)。

これが今から4年半近く前のことでした。

つづく


新連載?デジタルカメラに思うこと(1) [column]

このブログは前回書いたような理由で突発的に始めたわけなんですが。先へ進む前にデジタルカメラについて少し思いを書いてみようと思いました。

カメラマニア向けに書くのではありませんが、デジカメ初めての人には少し難しいかも?

初めてのカメラがデジタルカメラだという人はこれからどんどん出て来るわけですが。現在写真を撮ることが好きだという人の多くはまだフィルムカメラを使ったことがある人だと思います。
私も当然その一人なのでデジタルカメラの話を書くにはフィルム時代のことから書かなければなりません。(そのうち「フィルムって何?」なんて若い人に言われる時代はもうすぐだと思うのでまだわかってもらえる今のうちにw)

一言にデジタルカメラと言っても携帯電話に付いたようなものから最新のプロ用デジタルカメラまであるわけですが、そのまず一番の違いはセンサーの大きさによるものだと思います。(CCDとかCMOSとか言ってるもの)

これに対してフィルムカメラとは一般には35mmフィルムカメラのことをいうので、「写るんです」とかの使い捨てカメラからプロ用35mm一眼レフカメラまでデジタルカメラでセンサーに当たるフィルムの大きさは同じです。

フィルムカメラではこのようにカメラ超入門用からレンズと合わせて100万円を超えるような超高級なものまで使えるフィルムの大きさには差別はありませんでした。
だから使い捨てカメラを除けばどんな安いカメラでも超高級カメラと同じフィルムが使えたわけです。

ところがデジタルカメラになってフィルムがカメラ内臓のセンサーに置き換わり、カメラのグレードはまず内臓センサーの違いということになりました。

フィルム式であればレンズが交換出来るタイプのカメラならば写りの差は一番には、付けるレンズの差、解像力とか発色の良さとかによって決まるので、安いカメラボディでも良いレンズを付ければ、高価なボディのカメラより良く写るなんてことは当然ありえました。自動露出とかオートフォーカスとかボディ自体の差を腕でカバーすればね。

ここまで書いて何が言いたいのか?

先ず第一にデジタルカメラに嵌るとどんどんお金が掛かるようになりました。

携帯電話に付いてるカメラで十分と思ってる人も世の中多いでしょう。携帯電話のカメラの写真だけで写真展をやっても面白いと思います。
でもカメラの趣味は奥が深い。例えば多人数で共同の写真展を開くとします。もちろん写真の出来が良いとか悪いとか言うのは画質の差では決まるものではないですが、同じ時、同じ物や同じ風景を同じような構図で撮ったのを比べて見ればレンズを含めてカメラの差は少しでも画質にこだわる人が見ればすぐわかるでしょう。

その画質の差がわかったとしても、それがかなりの差であれば、その画質を決める部分を買い換えなければ同じようにはなりません。(もっともデジタル写真はレタッチでかなり変わるのでプリントしたやつだとを単純に比較は出来ませんが、まあここでは単純に考えておきましょう。)

コンパクトデジカメのようにレンズ一体型であれば新しいのが欲しくなり。レンズ交換出来るカメラの人はまだ高価なデジタルボディを買い換えなければなりません。

デジタルカメラメーカーも過当競争で厳しいですが、絵の出来にこだわるデジカメユーザーの財布も厳しいです。過当競争に敗れたカメラメーカーは止めてしまいますが、そのシェアは別の強いメーカーが取るわけですからやっぱりどんどん市場に新しい物欲刺激するデジタルカメラが出て来るわけです。

この話はここで終わりではなく、まだつづきます 。

デジタルカメラの話はケニア撮影旅行記の中でも沢山書く予定ですが、一般的にデジタルカメラに思うことは独立したほうが良いと思い、別にコラムと言うほどのものかはわかりませんが別タイトル別カテゴリーで書くことにしました。


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