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『世界の自然大写真展』(すべてA1ノビ統一サイズによる写真展) (7) [Exhibition]

今までデジタルの話ばかりしてきましたが、もちろん今回の写真展はフィルムとデジタルは混在していました。そこでフィルムとデジタルの差をA1という特大サイズで比べてみるチャンスでもあったわけです。

特に興味があったのは山岳写真でブローニーの6x7対デジタルEOS 5D(1280万画素)の同一人の出展でした。単純にどちらが良いとか悪いとか言えるものではありませんが、ブローニーフィルムの階調の良さははっきり見てとれました。

ライカ判フィルムも結構ありました。A1は特に長辺で全紙より遥かに大きいわけですが結構頑張れるものだなーという印象でした。

なんか極めて大雑把な印象ですが、そもそもフィルム画像とデジタル画像は単純に解像度とか発色とか比較すべきでないと私は思っているので細かい分析は他のそういうのが好きな人にお任せということにしておきたいと思います。

また自分がもうフィルムで撮ろうという気持ちが殆ど無いので、デジタルで出せないフィルムの良さって何だろうと余り追求しても意味が無いようにも思います。

デジタルのフィルムに対する優位性は、『明るい暗室』という言葉によって一言で表せると私は思っています。

写真が黒白が主流だったころは写真の趣味が少し高じれば皆、自分でフィルム現像からプリントまでやっていたと思います。

それがカラーが当たり前の時代になって写真のプロフェッショナルさえもフィルム現像やプリントはラボに任せるようになりました。(自分で出来ないわけではないが分業が当たり前になった。)

その意味で『明るい暗室』とはただパソコン上でやるフォトレタッチのことだけでは無く、カメラマンの本来の権利の回復という意味を含んでいます。撮影から現像、プリントまで全て他の人を介することなく自分で出来るということです。(カメラマンの現像する権利・プリントする権利の回復)

ところが、フィルムから最近デジタルに転向した人達の中には、フィルムと同じにデジタルも撮りっぱなしの人も多いようです。

つまりデジタル写真の一番美味しいところをそういう人達は放棄しちゃってるわけです。今回の出展者の中にもそういう人はいました。相変わらずシャッターを押して画像を記録するところまでがカメラマンの仕事だと思っているのです。


なんか、写真展の話から「デジタルカメラに思うこと」というcolumnのつづきのような話に脱線してしまいました。このつづきはcolumnでします。

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